2014/01/11

スポーツカーにおけるモジュラー戦略

現在ちょっとスポーツカー復権の予感
しかーし浮かれてはならないのは
これが本当に続くのかどうか
持続力があるのかどうか
しっかり見極めて、難があれば対策を図らねばならない

スポーツカーの弱点は「生産台数の少なさ」
モジュラーデザイン全盛の昨今
どんどんプラットフォームや部品の共用が進んでるのに
スポーツカーがおざなりではまた消えるのは目に見えてる

どの位不利かというと、こうだ
毎年の、1モデルあたりの平均登録台数のグラフ
(珍しいよ笑)
1モデルあたりの登録台数(生産台数)が多い方が
投資対効果に優れていてコスト的にも利益的にも有利だ
もちろん2ドア専用スポーツカーは最下位笑
量産コンパクトカーの10分の1~20分の1程度の数しか作られてない
これじゃあコストかさんで自動車メーカも作りたくなくなるよね

ここでスポーツカーの様々なモジュラー的効率化を考えてみよう
自動車メーカは実は昔から様々な対策を図っていたんだ↓
(なにこれ笑)
簡単な手法から紹介していこう

①派生車種
同一メーカ内で、車体はほとんど同じものを使用し
細部と名前だけ変えて、別車種として売り出すもの
有名なとこでは、カローラ・レビンとスプリンター・トレノがそう

②OEM供給
他メーカで作った車をほぼそのまま譲り受け
エンブレムや名前を変えて、別車種として売り出すもの
あのマツダのAZ-1も、スズキにOEM供給しキャラという名前で売っていた
(誰も知らんがな笑)

③エンジン供給
車体丸ごとではなく、エンジンだけ他メーカに供給する
供給を受けたメーカは、自社の車体にそのエンジンを載せるよう設計する
実はマツダのAZ-1は、スズキのアルトワークス用のF6Aを積んでいた
ミッドシップマウント
マツダは既にコストの関係で軽自動車エンジンの自社開発を断念していたんだ

フェラーリもマセラティにエンジン供給してるかな
確かランボルギーニもアウディの高級車へ供給してる
ともに同じ企業グループだけどね

④技術提携
他メーカ同士が、お互いの技術を物々交換などしながら
(クロスライセンス:特許交換)
お互い少ない予算でよりよい車を開発するもの
最近の例ではトヨタとBMWの提携が記憶に新しい

⑤共同開発
ある一つの車種を、他メーカ同士が共同開発し
お互いの技術を載せて車を完成させる
トヨタの新型86はトヨタのFRスポーツカー技術と
スバルの水平対向エンジンユニットが融合したスポーツカーだ
スバルではBRZという名前で売られている
2社で、1車種の共用だ

そして、今までにない、新たな潮流を考えるとすれば・・

⑥大型二輪エンジンのスポーツカー共有
四輪の世界の中だけでもう手を出し尽くしたならば
あとは二輪のエンジンを使う手がある
大型二輪のエンジンは強力で
実は四輪車もゆうに動かせる
大型二輪のエンジンはスポーツ志向が高い
スポーツカーを作るなら、実はもってこいなんだ

ブガッティも真っ青の412km/hを叩き出す
ハヤブサ改ターボエンジンの実力↓
http://www.youtube.com/watch?v=X8UEeqdl6U0

既にプライベーターの世界では四輪への換装が進んでいる
何度も紹介するようだが
このカプチーノ改ハヤブサエンジンなどは
もうニュルを8分以内で走れるのではないだろうか↓
http://www.youtube.com/watch?v=LNgfUxbyNUU&feature=related

おりしもバイワイヤ技術やハイブリッド技術も進み
バイクエンジン車でも
エアコンが必要なら回生電池と電動コンプレッサーで
エアコンを回せばいいし

バックギヤが必要なら、バックを電動モーターですればよい

あとは元から少々クラッチやミッションを頑丈に作っておけば
重たい四輪を動かしても壊れずに済むだろう

そんなすごいスポーツカーが今後大手自動車メーカから出たら
楽しくてワクワクするでしょうね

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