さて今回カワサキは
4気筒の250ccというある種この時代にとてつもないものを先陣斬って出してきた
新型ZX-25R!
なぜカワサキは
他社に先駆けて
4気筒の250ccなど
出したのでしょう?
考えられる理由はいくつかあって、それは
「カワサキプラザ対策」
250ccを超える大型バイクは
カワサキプラザでしか売れなくなった
既存の小規模店は250ccまでしか売れない
となると小規模店のために「250ccのフラッグシップ」が必要だ
ここまで高価な250ccはアジアでは売れないかもしれないが
まずは日本だろう
250ccは欧米でも希薄のためマジで日本向けだ
その表れが本日のニュースリリースに出ている
「日本国内汎用エンジン事業の譲渡について」
http://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20191030_1.html
汎用エンジンとは芝刈り機用のエンジンとかだが
それを売却して「国内二輪車販売へ経営資源を集中させる」とある
カワサキは今回、ホンキです
もう一つの理由は
「カワサキのプライド」The Proud of Kawasaki
これは前回2017年の東京モーターショーの写真ですが
この時に新型Ninja250を発表
既に250ccクラスで君臨するホンダCBR250RRを凌駕するマシンとして期待され
2017年の発表当初は、あくまで海外仕様になるが
CBR250RRより1PS多い39PS!のパワーをひっさげて登場したが
カワサキはその後国内仕様を出すにあたって
一歩引いた
国内仕様はCBR250RRより1PS低い37PSとしたんだ
これはね、やっぱ乗ると明らかなんだよ
「CBR250RRのエンジンは別格」
いくら新型と言えどローコストも維持したNinja250では歯が立たなかった
そもそも前身の旧型Ninja250やVersys250のエンジンは
私にして「エンジンの音が35年前のZ250FTと同じだ」と言われる位
進化の度合いが昔のままだった
(Z250FTを知ってる私も古いが^^;)
新型Ninja250になってやっとZ250FTよりレーシーになった
位では
ふんだんに開発費用をかけた高級車のCBR250RRにはかなわなかったんだね
しかしそのままでは終わらず、本気モードのZX-25Rを出してきたんじゃないでしょうか
Ninja250と2枚看板になるため
低価格路線はNinja250に任せて、ZX-25Rはパフォーマンスを突き詰めればいい
という、退いたままでは終わらないカワサキの意思表示にも見えます^^)
そして3つ目の理由は
「1980年代のバイクブーム時代、カワサキの250ccは敗れ去った」
1980年代初頭にレーサーレプリカのRZ250が登場して
世の中RZだ、RG250Γだ、NSだと盛り上がった頃
カワサキの250ccは蚊帳の外だったんだよ^^;)
遅れて
KR250Sが登場するも
時すでに遅く
ライバルは一歩も二歩も前に進んでいた
2スト250cc最終期は
各社V型の強力なレーサーレプリカで
競っていたのに対し
カワサキだけ古風なパラツインのままだった(KR-1)
https://bike-lineage.org/kawasaki/kr/kr-1.html
まあカワサキは4スト4気筒はすごいの出した
ZXR250、ZXR400という超一級のマシンを満を持して出したが
これも出るのが遅過ぎた^^;)
間もなくバイクブーム、レーサーレプリカブーム自体が終焉してしまった
当時の4気筒は
いま、最新のマシンと比べても
圧倒的なパフォーマンスを有していたが
それでもビジネスとしては負けたんだ
という同じ轍を踏まない
カワサキのサキ回りが笑、垣間見えます
以上、今回の東京モーターショーではスーパーチャージャー、250cc4気筒に
カワサキのホンキが見えます!
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