2012/06/01

敵にも味方にもなる、熱

その世界の専門用語が通じるとうれしいというか
例えばこれ、車の世界の専門用語だが、分かるかな?

・ツライチ
・引っ張りタイヤ
・1円玉ホイール

全部分かった人はすごい
私の勤め先でも約1%の方が素で通じます笑

ツライチとは、これ↓
フェンダーとタイヤがぴったり一致するものを言う
本当はツライチって職人用語なんだね、へぇ

引っ張りタイヤとは、これだ(手前みそ)↓
6.5J×10という、10インチのくせに
2000ccの車より幅広いホイール笑
タイヤをはめる時は、こうするらしい↓
大変なんだな

1円玉ホイールとは、またしてもこれだ笑↓
スピードスターのマークⅠホイールのことを言う
見た目1円玉みたいなので笑
その1円玉の引っ張りタイヤ映像がここに↓
会社の人は若い頃サニーバンに1円玉ホイール履いてたそうだ
しかしこのホイール、隙間なくて放熱性悪そうだよな
ブレーキが熱持ちそう
熱持ったら恐いよね

実は機器では熱設計が大事で
電子機器も熱の問題が相当大きな課題となる
熱くなり過ぎると、品質が保てなくなり(誤動作)
信頼性も落ちて(故障)
安全性も低下する(発火)

その一つの事故が人的被害、社会的責任問題、クレーム、
信用失墜などの大事に至ることもある

ここの本の紹介にも書いてあるけど
世界最初のコンピュータENIAC(これね笑)は莫大な熱を発した
それよりもっと処理能力が優れたコンピュータが凝縮して
みんなのポケットに入るようになった(スマートフォン)
凝縮すればするほど換気もできずに熱問題は顕著となる
バイクの空冷フィンのようにはいかないのです笑

車のブレーキも四輪ドラムブレーキの時代は放熱性が悪く
ブレーキに熱がこもってブレーキオイルが沸とうし
ブレーキが効かなくなるという大事故が頻発した
昔の峠道によくある緊急退避路はその時のためだ
私も人ごとでなく、最初に乗ったアクティ550と前述のミニが
四輪ドラムブレーキ車であった

それがある意味熱問題の解決法として、オープン構造の
ディスクブレーキに変わっていったんだね
これで信頼性が一気にあがった

ブレーキついでに言うと、バイクのブレーキは
けっこういろんなものがあった

VT250Fを代表とするホンダのインボードディスクブレーキ↓
中にディスクブレーキが入っている
メリットはここに書いてありますね、よく効く鋳鉄製のローターを
使用したいがために、錆び防止のため覆ってしまったんだね

でも今やなくなってしまったってことは
デメリットもあったんだろうね
熱がこもりそうな構造でもあったし、整備性も悪く
あと確かブレーキダストが溜まってひどかったという話も
昔聞いたことがある

ビューエルやライトニングに付いていた
ホイールの円周にディスクローターが付いたブレーキ
見た目迫力がある
リムオンディスクブレーキと言うらしい

ここのGPZ900R改がすごいね↓
でもデメリットも書いてあるね
ホイールの円周に重たいものを付けるので直進性は悪くなるし
なんだかブレーキジャダーも出そうな感じだね

なんとディスクブレーキ車だったのをドラムブレーキにするという
マイナーチェンジをおこなった
古さが売りのバイクなので、ドラムブレーキの方がかっこいい
という理由だ(たしかにかっこいい)
まあバイクは車重が軽いのでドラムブレーキでもフェードする
ことはめったになく、安心なんだけどね
今はさすがに安全規制でダメになったらしい

あとは軽自動車ですごいのはビートとカプチーノとAZ-1で
この3台は四輪ディスクブレーキを備えている
軽の世界で四輪ディスクブレーキはめったにありません
コストがかかるからです
(リヤブレーキはサイドブレーキでドラムを使用するため
 全部ドラムブレーキの方がてっとりばやい)
バブルの頃景気よく造られた車だからこそできた技
走り最優先です

熱の話に戻り、熱の問題はブレーキもそうだし
もし内燃機関がなくなったとしても
モーターやインバータも結構熱を発するので
熱対策が残るのだ
プリウスはエンジンとモーター両方積んだハイブリッドカーだけど

熱はやっかいだけど、冬は車内を暖めるために使ったりね
味方にもなる
不思議なキャラだ

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