2014/02/08

チープ・スパイラル

今はこれでも世界は平和になったよね
昔は国どうしの政治的対立で
オリンピック出場をボイコットした時もあった
日本もボイコットした国の一つ
選手たちは泣いてたっけ・・

1980年だったんだな
34年前、私が中2の時か
1980年は私が高校の頃乗ってた名車
RZ250の発表された年だなあ
日本でもバイクがたくさん売れ
世界でも日本車が売れ始めた頃だ

「エコノミック・アニマル」
「ワーク・ホリック」
これが当時の日本人のあだ名で
あまりにも勤勉なことからアメリカに名付けられた

おかげで経済的な日本車が出来上がって
アメリカでも人気を博し、輸出が盛んになって
アメリカとの貿易摩擦にまでなった

その後今度は日本車が一息つき
次に出てきたのが韓国車
みるみるお買い得な車を出すようになって
アメリカでは日本車を脅かす存在にまでなった
(一時期)

その韓国の就業時間がたまたま今週号の日経ビジネスと
先日読んだ本に載ってたんだけど

日経ビジネス

トヨタ vs VW
似てるなと思ったら、同じ出どこだ

韓国の方ってものすごく働くんだよね
このパワーが韓国車の進化にしろ
ギャラクシースマホにしろ
原動力だと思った
まるで30年前の伸び盛りの日本を見ているようだ

でも注意した方がいい
伸び盛りの時はベンチャー企業よろしく伸びやすいけど
伸び切った後、どうやって維持していくかが難しい
人間の体だってそうだよね
身体の成長が止まった後、若い頃と同じように
体調を維持していくのは難しいよね

働き過ぎというのもあまりよくない
仕事の速度をがむしゃらに速くしたり
もしくは長時間やり過ぎたりすると
まあ仕事の量は増やせるかもしれないが
実はミスも出やすい

車の運転だってそうだよね
速度出せば出すほど、事故を起こす確率は高くなるし
長時間運転しても、危ないよね
かえって取り返しのつかないミスを起こして
損害の方が大きくなるかもしれない

よくCADでものづくりの効率化を図る時がありますが
CADを駆使して設計期間30%短縮!とか、ね
確かにそれで30%早く進めるのもいいかもしれないけど
できれば早く進めるだけじゃなくて
効率化できた分、それをゆとりの方にも使いたい
設計にゆとりを持つようにして
ミスや、車のリコール発生の低減に努めたり、ね

コストダウンもそうで
設計期間を30%短縮しても
設計という工程はものづくり全体の3割程度の工程でしかないので
ものづくり全体では9%程度の効率化に落ち着いてしまう
ならばコストダウンの方で、車1台で約3万点ある部品を
平均1つ1円コストダウンしたら、3万点で3万円
つまり1台につき3万円コストダウンでき
トヨタのように世界で年間1千万台とか作ってると
3万円×1千万台で3千億円!かな、コストダウンできるけど
(1円はバカにできないねえ)

それを全部販売価格下落の方に使ってしまうと
消耗戦になってゆとりがなくなってしまい、いたちごっこ
デジタル家電の二の舞になってしまう
コスト浮いた分は、ある程度ゆとりの方に使って
いい製品にする方向にも持っていきたい
チープなスパイラルに陥るのを防いでね

まあ・・口で言うのは簡単だねえ笑

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