プリウスが売れてる理由
それはもちろんハイブリッドという機能もあるが
ふと、プリウスは「世間体」で売れてるんじゃないかと思った
プリウスに乗っておけば
「あら、ハイブリッド車に乗ってるのね」
(なぜかおばちゃん口調)
と世間体がいい
日本人はとにかく世間体を気にする
例えばこんなシチュエーションを考えてみよう
「お宅の娘さんを僕に下さい」とご両親へ挨拶に行く時(は?)
この車で行くのと↓
この車で行くの↓
どっちがウケがいいか!?
答えは明白でしょう
99.99%、前車です
(たまに後車がツボにハマる時あるけど笑)
だからほんとはハイブリッド車乗ってちょっと位燃費良くても
ハイブリッド機構分の数十万円の投資を回収することなんて
できないんだよと分かっていても
無難に、白い目で見られないようにプリウス買っておこう
という力が実は非常に強く働いてるんじゃないかという気がしてきた
裏を返せば、製品・販売戦略で「世間体」というポイントを考えるのは
非常に重要なんじゃないかと笑
ヤフーで「世間体 ビジネス」で検索しても1件も出てこないな
日本で一番乗りか?笑
世間体って英語でどう書くの?・・英語がない..
言葉の発祥は日本の古典なの?
英語で言うと・・さながら「TPO」ってところか?
(Time:時、Place:場所、Occasion:場合)
この方の世間体の説明が分かりやすいね↓
すみませんリンク
世間体を前提にモノが売れる・売れない、を考えると
例えばこんな感じになる↓
最近ハーレーが人気あるのは
結果的に世間体を味方に付けたからなんじゃないかと思う
昔はヘルズ・エンジェルスの不良のイメージが強く
世間体は最悪だったが
とにかくハーレーはその後クリーンなイメージ戦略を図った
おかげでおばちゃんがハーレーを見ても
「あら、かっこいいわね」とまで言わしめるようになった
気兼ねなく誰でもハーレーに乗れるようになった
1990年代、新興国製やNIES製品が安い価格で
日本進出を図ろうとしたが、うまくいかず撤退したのは
そんな製品を使ってたら世間体が悪いから売れなかったんじゃないか
昨今は安い新興国製でも誰でも抵抗なくなって
世間体のバリヤーもなくなっちゃったけどね
つまるところ世間体をうまく使うと価格が高い高級品でも
市場を守れるかもしれないってことだ
顧客視点のQCDE(Dの意味をちょっと変えるよ)
Quality:品質、Cost:価格、Design:デザイン、Environment:環境
に、プラス「Sekentei」だ笑
そういう視点で考えると
車は何が世間体として受け入れられるか
昨今なら一つは省燃費・ダウンサイジングの
ライトウエイトスポーツカーだろう
朝日新聞連載中の車記事を読むと
日本人はライトウエイトスポーツを作ることに長けている
戦時中は究極のライトウエイトスポーツ・零戦を作っていた
終戦後そういった技術者は自動車業界に身を移し
ライトウエイトスポーツカーの開発に乗り出した
その1台がパブリカスポーツ(ヨタハチの前身)であり
スライディングキャノピーなどはまさしく戦闘機の血統だろう
今週ノスタルジック2デイズにその復刻車が来るらしいよ!
得意ならそれを生かし世界に展開する
軽自動車スポーツカーのスペシャルモデルを作って
(ジムニーだって100PSポンの時代だ)
そしてここのLAPに名を連ね、世界に認知されることだ
認知されれば、世間体はより味方に付く
「あ、これ知ってる、あのすごい軽でしょ」
今まで後ろ指さされっぱなしだったスポーツカーだって
評価が変わるかもしれない
日本のメーカはその可能性を持っている
軽スポーツのカプチーノのボディと
世界最速のHAYABUSAのエンジンを持っているスズキなら
やろうと思えばできる
実現した暁には、あのポルシェ911だって道を空ける
Doningtonサーキット最強だ
あとはその車を使って手軽なレース活動を積極的に推進し
日本人のレーサーを育てること
人があって初めてその世界を最高の地位に導く
アイススケートというマイナーなスポーツだって
これだけ一般世間に認知されてるのは
日本人トップ選手の世界での活躍があるからだと思う
オリンピックのレスリングだって日本人選手が活躍してなかったら
何も議論されることなくあっという間に消滅していたかもしれない
日本で車のスピードはとにかく世間体が悪く
レーサーという「人」が育たなかった
レースでは「車で勝って、人に負ける」状態だった
もし日本人レーサーがF1の世界優勝を果たせば
きっと世間の評価が変わる
「あら、あんたもレーサー目指してるのね、やるわねえ」
こんな車の世界も、陽の目を見るかもしれない↓
とにかく、鍵は「製品と人」
あとはおばちゃんの「世間体」だ笑
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