2012/05/29

自動車づくりの基本、セダン

トンネル工事爆発の悲しい事故がありましたが
トンネルの技術があったからこそ
電車やモータリゼーションが発達したのだろう
江戸時代は全て険しい峠を越えなければならなかった
もしトンネルがなかったら、さながらスポーツカーが
日本の主力の車種になっていただろう
環境に合わせて

日本はトンネルもあって速度も遅いから
環境に合わせて背高ノッポの1BOXが流行る

これがドイツになるとアウトバーンよろしく高速性が求められ
風圧の影響、横転の影響を避けるため
背が低い伝統的セダンが主流となる
国によって環境が違うのだ
BENZ、BMW、AUDI、VWの主力もミドルクラスのセダン
もしくは1.5BOXだ
付け加えていうと4WDのRV車も、空力の良いSUV車となる

でも個人的には、環境がどうあろうと、セダンが大事なのかな
と思う
確かに日本でセダンの人気は落ちてるよ、落ちてるけど
セダンは車づくりの基本というか、ベースだよね
黄金のセダンの話を何回かしたが
コンシューマ目線だけでなく、法人、業務も考えると
営業車、タクシー、教習車などなど
1BOXだとちとキャラ的に対応苦しい分野も
セダンならなんなく全て無難に対応できる

今後エコロジーの方の「環境」対応も考えると
1BOXよりも背が低くて風圧の少ない、車重も軽い
セダンの方が有効とも言える
現行プリウスなどはへたするとAZ-1のフロントウインドウ
よりも寝てる位、空力に気を使っている
(一度傾斜計当てて比較したい笑)

伝統的なセダンに強いメーカは、結果的にメーカ全体が
強いのかなと、思う
セダンに強いメーカは、トヨタだ

下記、ざっくり、過去30年の1600cc以上が主力となる車種の
セダン、1.5BOX、ツーリングワゴンの上位5車の変遷↓
(以下集計、全て軽自動車は除くよ)
ざっくりだよ、主観でカローラⅡなど分けられるものは
1500ccまでのコンパクトクラスだから省いた
シビックなど途中から1600cc以上が主力となった車種は
途中の年から本集計に登場している
背高車のS-MXでも2列シート車は1BOXでなくセダンとして
カウントした(まさかS-MXが5位以内に登場するとは・・)

こうやって見ると、セダンクラスはトヨタが圧倒的に強いでしょう
そう、カローラの販売台数1位はフィットに抜かれたけど
セダンクラスで見たら、プリウスにバトンタッチして
トヨタが30年間1位を守り続けているのだ

形状別にセダンクラスはシェアが落ちてはいるが↓
昔はざっくりセダン:7、その他:3だったが
今はセダン:3、コンパクト:3、1BOX:3、RV:1という比率だ
だが、だからと言ってセダンの力を抜くのは得策でないと思う
ましてや欧米進出となると、セダンが重要になってくる
1BOX天国は日本だけだ

流行だけにとらわれず、伝統も守るトヨタは、
一般消費者、業者から広く支持され、シェア50%を築いている
のかなと、思う↓

日産も最近セダンを見直し始めて
法人の役員車の階層の対応を考えると
上級セダンのラインナップの拡充も必要かなと
新型シーマを復活したようだ

ある種、売れないけど趣味に大事なスポーツカーのような
存在にセダンもなっちゃったけど笑
車づくりを決める方も、大変だろうね



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