2012/02/08

日本の血管が欠陥になり始めている

火曜は、とある業界団体の会合で東京の本部へ
今後日本のものづくりはどうしていったらいいのか
活発な意見が出てた

本部へ着く途中ちょっと時間があったので路地の本屋へ
昨日のブログで紹介した羽生名人の著書「大局観」と
あと同じく「決断力」がほしかったのだが
だめもとで小さな本屋へ入ったら、なんと一発で両方あった
将棋のトップアスリートが、どのような境地で戦っているのか
とても知りたくなった

本はWebでの取引がうんと増えた
アマゾンがその例
ジャストインタイム的に必要な人に本を直接届ければ
本屋に滞留する在庫を減らせて効率的なのかもしれない

反面Web取引というのは返品も多く
(服、とかそういうものに多い)
実は返品在庫が増えるという一面も持っている
それが回り回ってアウトレットショップとかにいくのかねえ

Web取引と言えば流通が命なのだが、流通は
道路による自動車貨物輸送がその中枢を担っている
つまり、道路というのは非常に大切なのだ

でも道路と言うのは普通の人はいかんせん関心がない
道路いかんで渋滞をなくせて省エネやCO2排出に大きく貢献するのに
関心はもっぱらその上で走る自動車デバイスの方だ
そっちの方は燃費をコンマ1km単位で気にしたりしている
本来ならば車と道路、五分五分位で議論してもいい位だ、効果的には

道路の方は40年前に作られた立体交差道路以来
ほとんど進歩してないと言っても過言ではない
前にも書いたが今の道路はプリント回路基板で言う
片面基板、両面基板しか未だにないようなものだ
今や電子回路の方は老若男女が普通に使うスマートフォンだって
10層の多層基板が当たり前のように入っている時代だ

にも関わらずこの本を読むと指摘してるのだが
短絡的に「コンクリートから人へ」という安易な票集めのような
キャッチフレーズで政府は道路を悪者にする
自分達で作った国の借金の責任を道路に押し付けているのだ

道路は悪者にしやすい
きっと人の顔が見えないからだろう
道路を悪者にしても直接困る人がいない
だから道路のせいにしとけと
道路はサカナくんのようなシンボリックな人がいるわけでもないので
なおさらだ
さながら道路悪玉論は「魔女裁判や魔女狩り」に近いものがある

確かに道路でも無駄っぽいのはあることはあるよ
年末調整の道路工事とか、ほとんど通らない地方の立派な道路とか
それは認める
でもどこの世界にもいいものと悪いものがあるわけで
その一面だけ見て全体を悪と決めつけるのははっきり言って安易だ

また道路だけ無駄をことさら強調して取り上げられる風潮がある
そんなこと言ったら世の中は何でも無駄だらけだ
音楽だって飲み屋だってお菓子だって別になくても生きていけるし
お洒落な服も、お笑いもドラマも映画もマンガも小説もゲームも
パチンコもディズニーランドもプロ野球もJリーグも
みんな生きることとは直接関係のない娯楽、余暇の類だ
それらを否定するのと同じだ
(まあ道路は税金使って・・という面はある)

もし道路を軽んじるなら
いざ物流や旅客輸送がストップした場合
これと同じことが起こる
その後一週間ガソリンや食料の供給がストップしただけで街はパニック

願わくばそっちの負の面になるのではなくて
日本は人口密度が高いのに道路がとてもインテリジェンスで渋滞が一つもない
と世界に誇れるようなインフラを整えたい
ウワモノの自動車だけでなくて
そうすればエコロジーにもなるし、道路建設で産業も創出できるし
その街で働く人々も活気を帯びて産業活性化する

なんせ日本は国土が狭い
世界に比べれば国が軽自動車のようなものだ
その限られたスペースの中で最大限のユーティリティを確立したい
日本の優れた軽自動車のように

ところが今はどちらかというとプラスの方向に向かうどころか
予算は削られ、40年前の高度経済成長期に大量に作った橋や道路が
どんどん朽ち果ててきて崩壊の危機に直面し始めていると
前述の本で記している
今より道路インフラの状況が悪化するかもしれないのだ

物流・・人間が生きるための源
これを軽んじてはいけない

うわ、真面目な書き方になってしまったね笑

0 件のコメント:

コメントを投稿