世の中の移り変わりは激しい
音楽を聴く手段一つとっても
レコード、カセットテープ、CD、MD、iPod
映像を観る手段だって
8mmフイルム、VHSビデオ、DVD、ブルーレイ
携帯通信端末だって
ポケベル、携帯電話、スマホ
どんどん変わっていった
そうやって人は新しい娯楽に飢えていく
車バイクもごたぶんにもれず進化した
新しく速い車が次々と出てきて
ニュルブルクリンクサーキットのラップタイムも
どんどん更新していく
それが車の魅力というのは誰もが認めるところ
ところがこの場でふと目をやってほしい
その車達が走るニュルブルクリンクサーキットに
こっちの「道」の方は不変だ
大昔からコーナーもルートも変わりなければ
アスファルトの材質まで変わりない
昔のままだ
サーキットは逆に変わってはいけないのだと思う
変わらないのが魅力
それは車達のベンチマーク・フィールドであって
同じ条件のもと、こっちの車の方が速い、と
テストする場であるわけだから
ちょこちょこ「ここのコーナーを変えてみた」とやってしまっては
魅力半減となってしまう
世の中には変わらない方がいいものもあるんだ
不変的なニュルブルクリンクサーキットは
自分の上を走る車達をどういう思いで眺めているのだろう・・
変化と不変の共存
この車と道の関係は将棋にも似ている
道路に相当する、将棋の盤面は何ら変わりはない
駒の動きも変わらない
「明日から歩はバックもできるようになりました」とは
ならないだろう
でも人間の戦いの方は変わっている
羽生名人いわく、将棋の戦術というのは30年前から
大きく変わっているのだそうだ
日々めまぐるしく進化して、30年前の棋士がもし現代に来たら
絶対勝てないという
時には変わらない方が名車となる
それは長年作り続けたサニトラ(サニートラック)であり
同じくシーラカンスのデボネアであり
海外ではミニであり
バイクではSR400であり
そしてまたこの車もその道を歩もうとしている
15年間不変のジムニー
人は思い出の時間をとめようとする
NHKのあまちゃんで人気の出た昔のアイドル写真
「永遠に若い頃のアイドル」を胸にしたためるのも事実だ
ひょっとしたら家電製品に比べて車バイク人気の息が長いのは
不変的な魅力もあるからかもしれない
デジタルAV機器と違って大昔の車でも、今でも使える
昔の思い出のまま乗れる
そのおかげで対象年齢層も幅広く
年配の方も懐かしんで楽しむ
ということで車バイクの魅力は
なにも新しい技術の車!とか、データベース! 話題!とかだけじゃなくて
変わらない魅力ってのもあるんだなあと、思った
リ・インベンション
(ちょっと違う?笑)
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