2012/03/03

世の中の猛者たち

この車を見ると↓
このおじさんを思い浮かべるのはなぜ?↓
きっとドイツの人はカールおじさんなんて知らないんだろうなあ
まあ愛嬌あってよし

金曜は勤め先で特定業種のセミナー開いて
100名位お申込あって大盛況だった
もう会社創立してから30年来のお付合いのお客様とかいるからね
遠くから来てくれるとうれしいもんですよ

「見えない芸術」
通常電化製品の中に入っているプリント回路基板は見えないが
そこに配線の繊細な芸術がある
ここのトップ画面の背景の基板が芸術的だね↓
芸術的なデザインとともに電気的な機能も伴っている
この設計をまさしく「アートワーク設計」と言う(芸術的な仕事)
奥ゆかしい芸術だ

同じようなもので
きっと高級ランジェリーも普段は見えない芸術だと思うし

このエンジンも・・
普段はボンネットの中で隠れて、見えない芸術だ↓
先週のノスタルジック2デイズでのOS技研さんの車だ

OS技研と言えば昔オプション読んでた時
トリプルプレートクラッチしか知らなかったが
こんなツインカムヘッドのエンジンも開発してたのか 
これだよ、このエンジン
L型改なんだ、へぇ

付いてるクラッチはもちろんOS技研の多板クラッチ↓

家帰った後気付いたのだけど
カムチェーンじゃなくて
往年のホンダのバイクみたいなカムギヤトレーンなんだよ↓
すげえ
まさにこれは秘めたる芸術品ですな・・

基板設計の話に戻って
その芸術は独特の技術を伴う
高度化も進んでおり、部品一つで1500ピンも端子があって

そんな特殊な設計技術を持って
勤め先の大手セットメーカから独立して1人で仕事し
自分の腕1本で仕事を取ってくる猛者がこの世界にはいる
「この基板はアイツしかできない」と・・
普通大手セットメーカは信用問題で小さな会社と取引などしないものだが
そんな中でたくましく設計の仕事を取ってくる

1人の個人経営で、時には1千万円級のCADソフトを購入することもある
まるで一匹狼のレーシングドライバーが自分でフェラーリも買って
「俺の腕とフェラーリの速さを買ってくれ」と言ってるようなもの
大したもんだ
なかなかそんな生き方できないよ、大きな会社辞めて・・勇気がないと
ITがなかった頃は、そういったもので起業してたんだ

これは白ナンバーのトラックドライバーも同じだよね
自分で1千万円級のトラックを買って、自分の腕で営業もこなし
仕事を取ってくる
映画「トラック野郎」の世界だ(1970年代)
トラックはド派手でも、男の仕事をキッチリこなす
この時代の映画って、すぐ殴り合うんだよね笑
先週買って観たサーキットの狼の映画もそうだったけど
今じゃご法度?

基板の設計は見る人が見るとすぐ分かる
すごいかすごくないか
この基板でジャンパー配線が多いのは(基板の上に乗ってる銅線)
基板のパターン配線でいよいよ接続できなくなって
しかたなくジャンパー配線で飛ばしたか
途中設計変更が入ってジャンパー配線で飛ばすしかなくなったもので
見た目もコスト的にも好ましくはない
歌のJumperはかっこいいが、基板のジャンパーはカッコ悪いのだ笑

その他基板の動作を安定させるためには
電源グランドのベタ面が大事なんだけど
(車のアーシングと一緒だね笑)
そういった設計の良し悪しで最終製品の動作品質が変わってくる

プロの世界、ここにあり
こっちもセミナーとかイベント活発に開いて、応えないとね

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