考えてみればホンダのNC700Xは
同じ車体、フレーム、部品を共用して
以前紹介したモジュラーデザインの先端を行ってるし
その部品自体も以前紹介したグローバル調達にして
ここの会社で言うVE提案(海外安価部品への置き換えなど)を実践していたりして
モノづくりの先端を行ってるのだなあ
理屈では分かっていても、ここまで実践できたのは稀な例だと思う
おかげでNC700Sの価格は59.8万円
ちなみにVTR250の価格の56.7万円とほぼ同じ価格にすることができた
排気量の差は約3倍笑
これは車に例えると、1000ccのマーチと3000ccのフーガが
同じ価格になるようなものだ
ただしそれでコストを抑えて商売的に優位になる反面
デメリットもあると思うよ
ここまでモジュール化、安価部品化をすすめると
同じことをマネして、誰でもバイクが作れるようになるってことだ
つまり競合が増える
ふと思ったのは例えばこの音楽作成ソフト
解説ムービーを見れば分かると思いますが
楽器なんて弾けなくても構わない、パソコンのマウスが使えれば
いっぱしの曲がヒョッと作れてしまうのだ
何千種類もある音楽リズムのモジュールをマウスで選んで並べていき
簡単にマウスでメロディーを付ければ、こんな曲がサッとできてしまう
これはまさしくモジュラーデザイン以外のなにものでもないと思った
(時間があればこれで自分で作った曲をCDに焼いて車で聴くのもよい)
昔車バイクの設計はインテグラル型(擦り合わせ型)にして
設計をブラックボックス化し、優位性を保っていたんだけどね
あまりにも世の中のコモディティ化が進んじゃったので
今度はそれで商売するやり方に変わってきた
へたすると日本の液晶テレビのように全部安価な国に奪われて
大赤字になるかもしれないけど
電化製品との違いはあれだな、車バイクは各個人が独自のデザイン
独自の性能にするという「カスタマイズ」という世界が存在する
その世界の開発メーカ、提供者も日本なら沢山いる
この部分はまだまだぽっと出の国にはマネできない
通常の車をブラッシュアップするのは簡単なように見えて実は
性能の申し分ない車種専用の強化サス、マフラー、エンジンパーツ、
センスのよいボディパーツを開発するなんてのは
一朝一夕ではいかないし、長年の経験や実績をもとにやっと確立できる
技術、製品なんじゃないかとも思う
この部分が実は敵に対する盾となり、武器となり
生身では弱い車バイクを守ってくれるようになるんじゃないかとも思う
車バイクメーカとチューニングメーカも持ちつ持たれつだ
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