パソコンも車バイクも
パフォーマンス(エンジンコア出力)は
向上していくものだが
決定的な違いは
パソコンは速度無制限の青天井
車バイクは速度、馬力規制(リミッター)が入る
ある意味
技術の進歩を止めてしまうのだ
しかし車バイクは命がかかってるので
仕方ない
昔のターボF1(1980年代)は
カローラと同じ1,500ccで
推定1500馬力出ていた
ターボはそれまでの内燃機関の
常識を覆した魔法のカタツムリ
このまま進むと
危ないどころか
人間が乗ってられなくなる
(慣性重力で失神する)
恐れがあったため
ターボはレギュレーションで禁止
以後出力規制の道を辿っていく
市販車も同様
私の車バイク人生
常に出力規制と共にあった
バイクでいうと
私が中学の時出たRZ50(1982年)が
7.2PSの最高出力で
そりゃめっぽう速かった
以後この7.2PSが
50cc原付の出力規制値となる
初期型のリード50やジョグ50(1982年頃)は
70km/h出たが
制限速度30km/hなのに危険ということで
国産の50ccは全て60km/hが
構造上の速度規制値となる
125ccもRZ125の22PSが上限設定値へ
加熱が続いた400ccは
1984年のGSX-R400およびFZ400Rで
実測200km/hの大台に突入
これもこれらの59PSが出力上限値となる
(のちに53PSだったかな、に規制強化)
250ccも初レーサーレプリカの
RG250Γ(1983年)の45PSが上限値へ
(のちに40PSへ強化)
500ccは64PS規制
RZV500、RG500Γも牙を抜かれた
(輸出用のRG500Γは95PSと1.5倍出てた)
750ccは72PS規制
のちに販売解禁された
750cc以上の国内仕様は100PSリミット
高嶺の花の逆輸入大型バイクだけは
禁断のフルパワー
という図式だった
この時
群を抜いて躍り出たのが
2スト250cc勢
進化した電子デバイス
(ポート、点火タイミング制御)と
2ストの軽量性の相乗効果で
4スト400cc以上の
ハイパフォーマンスを誇るようになった
代にしてNSR250R
88~90年モデルあたり
カタログ値の45PSは形骸化し
実質70PS近く出ていたとも(1.5倍)
さすがにそれは問題となり
以後の年式モデルでは
高回転高出力部分はカットされ
出力は台形パワーカーブとなった
その後馬力抑制と共に人の熱は冷め
またWindows PCという
一大娯楽の登場もあり
ハイパフォーマンスバイクは
衰退~絶滅の道を辿ります
・・その後大型二輪免許の改正もあり
リッターバイク分野で
少し馬力競争復活するのだが
(ハヤブサ、ZX-12Rあたり)
これもすぐさま横槍が入った
四輪の方もたしか
軽自動車の64PS規制
(アルトワークスが記録)
から始まり
普通車は全て280PSが上限になった
しかしその後
逆に技術力、国際競争力衰退の
懸念などから
280PSは撤廃され
R35新型GTR等の登場につながっていく
規制された中で育った日本の新幹線は
昨今の海外進出の時
最高速度が遅い、という点で
諸外国の競合に比べ不利になったこともある
大型バイクの国内仕様もいま
100PS規制は撤廃されたみたいね
逆輸入フルパワーと同じまではいかないけど
結構百数十馬力出てるのとかありますね
経済活性化と出力規制は
密接に関係し合うのかもしれない
ドイツの速度無制限アウトバーンも
自国スポーツ車市場を守る
必要悪のようなものだと思っている
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