2011/11/30

イノベーション以外の価値

CAR MAGAZINE 1992年11月に載っていた
AZ-1発売当時の広告
原寸大のPDFファイルはこちら↓

時の流れを感じさせる

しかし実は意外と注目なのは隣の外車屋の広告↓
原寸大のPDFファイルはこちら↓

そう、時はバブル景気崩壊前夜

掲載の価格を見よ
得体の知れないフェラーリ512LMが1億3千8百万円
CHEVRON B-16とかいう公道を走れない車が3千8百万円
(今ではこの値段で誰が買うだろう?)

これがバブルだ

バブル時代の車業界の様子は
手前みそだけどここ読むと分かりやすいかも↓
英語は翻訳ソフトとにらめっこしながら書いたからあてになんないよ笑

狂喜乱舞の時代、今となっては時代を感じさせる

あれから20年、2011年現在、世界は不況の真っ只中だ
欧州危機、アメリカの国家予算赤字増大、日本の円高1ドル70円台突入
行き過ぎた大量生産、安値販売は利幅を生むことができず
ごく一部の企業が儲かったとしても国家の赤字が解消するまでは到底いかない

人々や国が潤うにはどうしたらよいのだろう?

実は日本のバブル景気も、アメリカのサブプライムローンによる好景気もそうだが
水物の土地の価格上昇が一番利幅に効く
知っての通りその反動は恐いが・・
代償のあるポイズン・ピル(毒薬)のようなものだ

その作用を肯定的に見ると、利幅を生む一つの策として
自動車ではプレミアム取引がある
そう、古くて機能的価値としてはタダ同然の車でも
希少価値が付けばものすごく利幅を乗せた取引ができる
ものづくりの世界で見るならば、粗利率が70~80%のような
夢のような利幅かもしれない
(今の時代、普通の製品は粗利率数%の世界でしょう)

例えば実際の話で、私の乗っていた80年式RZ250改350
高2の時3年落ち12万円で先輩に譲ってもらったその車体は
4年間乗って大学2年の時20万円で個人売買で売れた
そう、初期型RZは名車のため、その時点で既にプレミアが付いていたのだ
(まあ欠品なしの書付き実動部品取車のRZ350の5万円も一緒に付けたのだが)

私の親しい友人が2002年にR34GTR Vspecの最終限定
ニュルスペックバージョンを購入したが
名実ともに宝のようなスペックをまとった車
ものすごく入手困難だったが、日産の知り合いのツテで何とか手に入れ
新車で630万円位の車両が、3年間乗って専門店で650万円で売れた
普通の車だったなら、3年乗ったら半額の300万円位が相場だ
つまりプラス350万円の価値を生むことができた
(まあ30万円のNISMOマフラーとか、CPU/EVCとか、更に磨きをかけた車両だったが)

余談が多くなったが
その・・何というかな、効率化一辺倒のカスカスの利益の車ではなくて
コレクターズアイテム的な意味的価値を持った車、または過去の名車、
希少の車をもっと生み出したり、流通させて、効果的な経済発展を狙う
新興国製の安さだけの車はマネできない価値の・・
そんな考えも今となっては必要なのでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿