2011/09/16

悪の権化、時代の徒花なれど・・

世の中なんでも低消費、エコ社会で
無駄に高い趣味は悪のような風潮

昔は高級オーディオで音にしこたま金かけたが
今は携帯音楽プレーヤーで鳴ればいい的扱い

服もそう
高級ブティックが肩身狭い

若者向けのバイクもそう
豪華な4気筒マルチより、手軽な単気筒
同じ名前のCBR250Rなれど
私が若い頃のCBR250Rは2万rpm近く回る
究極のマルチだった

食事もB級グルメで楽しむ
高級レストランが寂しい

高級路線で今でも頑張ってるのは
一眼レフデジカメとハーレー位か

その一眼レフも電機メーカ系の手頃なミラーレス一眼が出回ってきて
モジュール化、価格破壊されそうな予感
一眼主力2社のキヤノンとニコンがミラーレスに手を付けないのが印象的

こういった趣味は一度成熟化して衰退すると
復活するのはとても難しい
ロングテール化して微減していく
車バイクの趣味車もそうなのかもしれない

2スト擁護論
2ストは終盤、環境汚染の権化のように世間を追われた
それは2000年頃の話で
全生産車の灯を止められた
時代の流れとして中止は仕方ないとして
それまでの功績はなかったのだろうか

ご存じ日本のバイクは世界に冠たるトップブランドだ
世界何十、何百国あるうちの、1番だ
すごいと思わないか
日本の技術者の努力の結晶なんだけど
じゃあその生い立ちは何が世界に有名にしたのだろうか
それは個人的には2ストロークのバイクだと思っている

世界GP
世界一を決めるロードレース選手権で
1970年代以降、日本の2ストロークレーサーは
世界を席巻した
上位順位のメーカを見よ
全て日本車で埋め尽くしている
全てのクラス、とてつもなく速い2ストロークのバイクだ
日本は2ストローク技術を世界の頂点にまで昇華した
他国のブランドでここまで2ストローク技術に携わったメーカは皆無だ
この日本の2ストロークが、世界のひのき舞台で
日本のバイクを有名にしたのではないだろうか

今でも日本製の2ストロークバイクをこよなく愛する人は
世界中にたくさんいる

WGP500以前の70年代の最高峰クラスマシン、ヤマハTZ750↓
VMキャブの動きが見える

TZ750の走りの映像はこれ↓
個人的に、なんとも官能的だ

私の乗ってたRZ350の血を引く、RZ350R系の映像3つ↓
このスピードメーターの上がり方は、本物だ

今月号のヤングマシンの全開テスト特集に面白い記事が載ってた
最新型のZRX1200DAEGのゼロヨンタイムが12.020秒、終速180.71km/h
ホンダのVFR1200F-DCTのゼロヨンタイムが12.852秒、終速180.89km/hだ

ちなみに1987年に行った2ストNSR250Rはどんなタイムだったか
それはゼロヨンタイムが12.69秒、終速197.78km/h
そう、前述の1200ccバイクの間に割って入る成績なのだ
しかもその時の天候はなんと「雨」
こんな怪物2スト250ccが当時街中にゴロゴロ走っていた
趣味バイク全盛の時代

1993年のCRM250R↓
「チャンバー」が2ストの証し

ということで2ストローク高性能バイクは
まぎれもなく日本のオンリーワンの技術で
世界に功績を残し、日本の二輪産業の土台を作った
それを最後一言で「汚いバイクだったね」じゃ
あまりにも2ストがかわいそうではないか?

なんて個人的には2スト派なので思ってしまった
少し位誰かフォローしてあげないとね笑

0 件のコメント:

コメントを投稿