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2013/10/29

鍵は「インフラ」

「100:15」(100対15)

これは何の数字かと言うと・・(後述)

スキミング層だけで終わった車」
先買い層だけで終わった車は、とんがったAZ-1だけど笑
これと今同じ道を歩もうとしてるのが
「電気自動車」
アーリーアダプタには売れたが
なかなか後のフォロアー層に販売がつながっていかない

その理由を分析してみよう

電気自動車はそもそも都会的な車だよね
田舎の航続距離が長い地域にはそぐわない
ということで最大のマーケットを「東京都」として考えてみよう

電気自動車は事実上必ず自宅に「充電器」の設置が必要になる
そもそもその充電器を設置できる家がどの位あるんだろう?

総務省の住宅調査資料から

東京はマンション(共同住宅)が多い
マンションの駐車場は、勝手に充電器を設置しにくい
東京のマンションの比率がどの位かと言うと・・
マンション比率は、約70%におよぶ
一戸建ては約30%しかない
ここで充電器をやすやすと設置できる家は、約3割だ

さて一戸建てとしても、借家だとしたら
おいそれと設置はできない

東京都の借家の比率は・・
約5割が借家で、約5割が持家だ

一戸建ての30%のうち、ざっくり約5割が借家だとすると
持家の一戸建ては15%で
この15%しか気軽に充電器を設置できない

つまり、普通の何の制限もないガソリン車だったら100売れるところが
電気自動車だったら15しか売れるポテンシャルはないんだ
最大のマーケット市場の東京で
ガーンという感じでしょう

まあブランニューという注目製品なので
それよりも売れる可能性は高まるかもしれないけど
充電器の設置は安いものではないので
そう簡単には売れない
ここでチャラパーだ

ましてやその15の「持家の一戸建て」としても
自宅に車庫がなく月極駐車場を借りてる方だって東京は結構いる
そうなったらやはり充電器の設置は厳しい
どちらかというと15よりマイナスだ

このように実際の市場はかなり小さかったことが
敗因のようにも思える

ではどのように市場を改善したらよいだろう?

つまるところ、電気自動車というのは
「インフラ依存度」が高い車とも言える
インフラ(充電器)次第で、販売台数が大きく変わる

常日頃、私はこのブログの中で(超偉そー笑)
自動車メーカとインフラ(道路業者)は他人で進んでいる、と
書いてるけど、もうちっと自動車メーカもインフラ業界に
取り組まないとだめかもしんない

具体的には、自動車メーカは電気自動車の販売のおまけで
充電器を扱っていてもだめ

充電器だけのビジネスで、単独でマンションとかいろんなとこに
営業展開していかないと、だめ

人まかせでもだめ、充電器メーカに販売提案を任せっきりでも
人ごと過ぎる
日産なら日産ブランドの会社で本腰入れて充電器を展開してかないと
本気度が見えない

充電器も設置して、さらに電気自動車も買ったら
充電器分をキャッシュバック、値引きするとか、はずみを付けないとだめ

というような気がするなあ

今流行りの優等生なのに
なかなか認められない電気自動車

今後に期待しましょう~

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