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2020/06/09

V-MAXとNinja H2の共通点、それは流体力学と孤高の存在

朝、家の前の環4でねずみ捕り!

ふ~、ねらわれた学園(特に意味なし^^;)

僕のシグナスXは振動があまりにもひどいので

テープで補強したナックルバイザーが剥がれてきた^^;)

よく他んとこは壊れずに9.6万km走ってるわ笑
エキパイは折れたけどね笑 

さて先日乗ったZ-H2のスーパーチャージャーマシンと
https://blueskyfuji.blogspot.com/2020/06/z-h2ninja-h2-6.html

永遠のドラッグマシン、V-MAXの共通点を発見した

それは

ともに「流体」を極めたこと
https://www.youtube.com/watch?v=cv2q3yh4wxc

Ninja H2系は言わずと知れたスーパーチャージャーの流体

そしてV-MAXの疑似過給システム、Vブースト機構も
https://young-machine.com/2019/12/09/51490/

実は流体を駆使したハイパワーシステムだった

私V-MAX系もちょっと語れるんだけど笑

Vバンク間のキャブに設けられたバルブが6千rpmを境に開くという画期的な手法を用いて

2つのキャブから混合気を1気筒に押し込んでしまうという荒業をやってのけ

Vブースト無しの国内仕様97PSに対して、Vブースト有りの輸出仕様はなんと145PSという

まさにほんとにターボを付けたかの如く1.5倍の馬力を叩き出した

これは2ストロークのRZ350のような2段加速でもあるし

「POCKET ROCKET」でアメリカで火のついたRZに続き

ヤマハの放った
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/library/yamaha_news_jpn/

アメリカの王者・ハーレーに対する刺客の矢だった!

V-MAXは流体コンセプトのため
エアダクトを用い、タンクカバーの中は広大なエアクリーナー持った(ガソリンタンクはシート下)

Ninja H2系も流体命のためエアダクトを用い

タンクカバー内に広大なインテークチャンバーがあるのはV-MAXと同一だ
(ガソリンタンクは同じく半分シート下)

V-MAXのVブースト機構の契機となったバイクは、RZ250R

この時「YPVS」という排気バルブが登場した
回転数検知のステッピングモーターを用いたデジタル制御のバルブは画期的だった

以後2ストロークにおける排気バルブはなくてはならない存在となった

その制御バルブを吸気に生かしたのがVブースト機構
当時ヤマハは流体力学の研究に熱心だったね

流体力学というのは最も難しい力学なんだそうだ
https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g005602
確かに流体って目に見えなかったり、寸法で測れなかったりするからね笑

言われてみれば流体のキャブは難しいからか、メーカーも少ないよね
https://www.weblio.jp/wkpja/content/キャブレター_主なキャブレター製造メーカー

バイク用なんかほぼケーヒンとミクニの2社しかないでしょう
バイクの車両メーカ数より少ないんだね

さてその画期的だったヤマハのVブースト機構ですが、なぜかV-MAX以外で使われることは無かった
2ストの排気バルブのように他社が使わなかったのはなぜでしょう?

それはヤマハがVブースト機構を特許で固めたからかもしれないね
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

1985年、ヤマハは「多気筒エンジンの吸気装置」で特許を取得していたね

特許公報の主要ページが載ってるけど

図はまさしくV-MAXのエンジンだ笑
Vバンク間のキャブにバルブを設け、開放する 

出力向上を狙った特許だ
じゃあ特許の有効期限が切れた20年後から他社が使うのでは?

これもそのようにはいかなかった、なぜなら

20年後の2005年はもうバイクもインジェクションの時代になった
ラムエアで空気をドバッと入れて、燃料噴射でブシャーと吹けばいいだけの話で

キャブの混合気を2つ連結して入れる話じゃなくなった
じゃあヤマハ自身はなんですぐ他車にも使わなかったの?
それは・・

ヤマハ自身にあまりV4エンジンのスポーツバイクが無かったからじゃないだろうか笑

直4だとキャブ間の隙間が無くVブーストは設置できず
V型エンジンが必須となる

しいていえば2ストRZV500のV4エンジンがあったが
完全レーサーゆえVブースト機構のような高出力パーツはレギュレーションでNGだろう

ゆえにはかなくもVブースト機構はV-MAXの1代限りで終わってしまったんだね
画期的なシステムだったが、生き延びることはできなかった

ある意味「孤高」の存在だったね

Ninja H2系のスーパーチャージャーもまた、公式レースに出ることはかなわず
孤高の存在を目指してるフシはあるよね笑

ある意味Ninja H2系は、V-MAXの生き方をリスペクトしてるのかもしれませんね^^)

BUILT BEYOND BELIEF !

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