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2012/08/03

インターネットによる効率化と功罪

モノづくりの効率化が進んでいる
部品の共用化もそうだが(モジュラー設計)
究極のモジュラー設計はやっぱり
トヨタの新型86とスバルのBRZじゃないかな
トヨタとスバルで車体丸ごと共用ときたもんだ

そもそも数の出ないスポーツカー
効率化一辺倒の昨今ではこんな量産効果の出ない
車なんか普通だったら出せないとこだけど
メーカ間という垣根を超えて同一車種でのタマ数を増やし
元を取るというかしこい選択に出た

各々のメーカの個性という点では厳しいかもしれないけど
黙って指をくわえていては、何も出せないことになる
これはトヨタもスバルも初の試みで、英断だと思う
人気も上々だ
エコ狙いじゃなくて売れてる車なんて
この車位しかないんじゃないかな

今後は第二弾としてトヨタとBMWのコラボ
性能もブランディングも申し分ない
代わりにトヨタはハイブリッドカーをあげてね

電化製品の方は大変です
シャープの5千人削減発表
思うに、電化製品の方はもういくらモノづくりの
効率化だけやってもだめな気がする

電化製品は大手家電量販店、インターネット格安ショップ
よろしく血肉を削る最安値文化が当たり前となっている
これじゃいくら効率化していいものを作ってもまた削られて
いたちごっこだ

どうも最近は価格下落の元凶を新興国の安物のせいだと
いう風潮があるが、実は新興国製品が一切なくなっても
価格下落は続くんじゃなかろうか
メーカは価格をコントロールできない
Out Of Control(OOC)の状況に陥っている

それは家電大手量販店が台頭してきて
全国に郊外展開しはじめた2000年頃から進んでいると思う
それが今や家電量販店をさらにインターネットショップが
食おうとしている
実物は量販店でチェックして、買うのはインターネットの
最安値ショップ、という最近の流れがそれを物語っている
メーカはさらにOOCだ笑

どうやったら打破できるか? メーカは
思うに、モノづくりの効率化に加えて、販売の効率化、
販売方法の改革が必要なのではないだろうか

実はモノづくりは高度なCADや、PLMや、BOMがある
自社内の営業支援もSalesForceがある
でも高度な販売支援システムというのがない
抜け落ちている穴があるとしたら、今はこれだ
販売価格の下落を防ぐ、利益追求型の管理・支援
システムがあったら、今後重宝されるのではないか

家電メーカは、自動車メーカの販売方法がうらやましいと思う
自動車は家電量販店やインターネットショップで
価格を叩かれないからだ
自社系列のディーラー販売網である意味価格を
コントロールできている

家電メーカが対外的な販売店に対し値引をするなと指図したら
それは独禁法違反と言う恐いお灸が待ち構えているが
自動車メーカの身内販売だったら、そんな心配も薄い
身内だとしても表立っては「値引するな」とは言えないが
黙って、暗黙の了解で価格を維持することができる
口に出して言うとオリンピックの「引き分け狙いですよ」と同じで
大きな問題になる恐れがある
黙ってやるのがよい

なので具体的には家電メーカは自社系列販売店を増やし
(純正WebショップでもOK)
徐々に外部での販売を引き揚げ、自社系列限定販売品を
増やして、価格競争の消耗戦を回避する利益主導を行わないと
やばいのではないか
それを効率化、管理するITシステムを駆使して
手間をかけて作ったいいものは自社系列のみの販売にして
匠の製品を巧みに駆使して(シャレかよー)

そうすれば内々で価格をコントロールできる
利益も確保することができる
利益を多く生めば、業績も上がって、雇用も安定して
日本の経済消費や税収も増える
このOut Of Controlの正反対である
In Of Controlの世界を作り出さないとだめなのではないか
略してIOC
奇しくも今やってる国際オリンピック委員会の
IOCと同じだけど(しゃ、シャレかよ・・)

明日土曜は炎天下ゴルフだ

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