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2012/06/09

アリューシャン戦略

従来車やバイク本体と言うのは
限られたメーカが作るものであって
おいそれと他の者に道は切り開かれていなかった

だから世の中に存在するチューニングメーカは
全て限られた車体メーカ製の車体をベースに
自分の仕事を繰り広げていった

しかし最近は車体のデジタル化を皮切りに
チューニングメーカが車体本体を出し始めた
バイク業界の大きな変化だ
電気自動車の世界もまたしかり
車体メーカの世界も競争の激しいレッドオーシャン
突入するかもしれない

これは電機の世界では先に起きた
超ハイテクの半導体でさえ後発で亜流の新興国が
作れるようになって、一気にレッドオーシャンと化した
日本の半導体はハイテクなのに全然儲からなくなって
しまった
液晶テレビもまたしかり
あまり高度ではない白物家電(洗濯機や電子レンジなど)
の方が今や利益率が高いというのが何とも皮肉だ

このように技術力だけでは何ともし難い時もある
技術力だけで血の海を突き進むよりも
競争率の低いブルーオーシャンに行った方がいいのだろうか

マラソン芸人のMr.猫ひろしがカンボジアに渡ったのは
まさしくブルーオーシャンの考えだ
(結果的に夢はかなわなかったけど)

車はビンテージの世界になるともう車体の製造原価は
関係なくて、目に見えないものや人のサービスなどに
大きな価値が付いてくる
これを意味的価値って言うんだけど
ここのが分かりやすいかな、すみませんリンク)
マルセロのビンテージコレクション、フルレストアの世界などが
これに当てはまるかな
メーカの車体をベースにする亜流ビジネスでも
利益率は高い
競争も少ない

昔私も乗っていたこの渋いRZ250改
意味的価値がつきまくりだ(105万円)

だからひょっとすると
このビンテージ、レストアの世界を活性化すると
大きな利益率が生まれ、買った本人も高い金を払っても満足で
(逆に高ければ高いほど本人の心を刺激するのかもしれない)
景気がよくなるかもしれない

このナローポルシェの世界がそうだ↓
車両700万、レストア費用800万円

まさに新車以上の仕上がり・・↓ 
ここまでやれば、車も本望だろう

日本には今や6千万台の乗用車が登録されていて
古い個体も多数残っている
レストアベースにするにはちょうどいい
車バイクの世界の関心が高まれば、新しい車も売れるだろう

これはレッドオーシャンでも
ありきたりのブルーオーシャンでもない
「亜流」だから「アリューシャン」と名付けよう
(それが言いたかったのか笑)

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