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2011/10/19

目に見えない芸術

今日も退社午前様
終電など関係なくバイクは待ってくれる

仕事はちょっとでも気抜くと競合にまくられる、そんな感じか
ぬるくなった方が負け、みたいな
競合の存在がお互いを高める

若い頃はゲームが大好きだったが
家でやってもあまり燃えない
100円を入れてやる街角のゲーム機の方が
身銭を切ってやるスリルがあった
100円でどれだけ持たせられるか、すぐ死ぬか
お金を賭けた機械との勝負だ

最近流行りのフリーミアムな0円の世界は
その点ではぬるくなりがちかもしれない

例えばあるソフトを作って0円でユーザに提供したとしよう
使っているうちに品質が悪くソフトが動かなくなってしまった
でも提供した側は
「0円で出しているので何の責任も持たないし、保証もしない」
と、品質の向上を怠る可能性が高い

買う方も例えば最近の安い自転車
買って壊れたり違法駐輪で持っていかれると
安いがゆえ大事に使うこともなく、さっさと捨ててまた安いのを買う
使う側も製品の向上に努めない

よってプレミアムなものづくりというのは重要なんじゃなかろうか

現在のユーロ圏を見てみると
やはりものづくり、工業や生産が強い国が上位にいっている気がする
ドイツしかり
0からモノを作り出すのは重要だ

モノを作るのは何もハードだけじゃない
ソフトもモノづくりだ
ソフトはすごいデジタリックで高度に作ると思われがちだが
これまたものすごく泥くさく人の手を使って地道にプログラミングしてゆく
大物のソフトになるとその人月は設計期間の長い自動車(4年間など)
よりももっと手間をかけて組み立てていくことも

そうやって手間暇かけて出来上がったソフトウエア自体は
姿、形は見えないかもしれないが
ものすごく高度で、芸術的なものに仕上がっているかもしれない
とかく目に見えないものはハード設計者から見ると軽く見られがちだが
その価値が分からないとこれからの時代は生きていけないかもしれない

ソフトはハードと違って劣化しない
風化してボロボロ崩れたり使えなくなることがないのだ
高度な芸術品のソフトになると、時には20年以上も前に作ったソフトが
今でも売れたりする
載せるハードはもちろん現代のハードに載せ
そのソフトは元気に動く

ソフトは単独では動かないし、ハードもソフトなしじゃ意味がない
高度なプロセッサ(ハード)とソフトウエアの組み合わせが
壮大なシナジーを生み出して価値を作り上げている

というようなプレミアムなモノの価値、見えないモノの価値を
これからは車バイクも持っていかないと
安かろう悪かろうだけじゃ、ハードだけのような考えじゃ
競合の娯楽の強敵:ITに太刀打ちできないかもしれない

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