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2014/06/26

隠れ「ライトウエイト・スポーツ」を楽しめる車、バイク

今週の金曜はオールナイトカラオケなので
Mr.沢田研二のベストCDを買って練習中
前回「沢田研二に声が似てるよ」と言われたので、つい買った
(単純だなおい)

今聴くと懐かしいなあ、昭和の歌
時の過ぎゆくままに」 この旋律
ハコスカ乗ってこれ聴いたらドンピシャだろうな

歌詞を見ると気付いたことがある
カサブランカ・ダンディ
「ボギー ボギー
 あんたの時代はよかった
 男がピカピカの気障でいられた」

憎みきれないろくでなし
「昨日は昨日で どこかで浮かれて
 過ごした筈だが 忘れてしまったよ
 ・・・気障な台詞だね」

そう、キザ(気障)という言葉が要所に出てくるんだけど
最近久しく聞かなくなったよね・・キザなんて言葉(死語)
昔はキザが当たり前だったんだろう

そういう生活離れした仕草とか
実用とはかけ離れたスポーツカーが当時もてはやされた
1970年代

つまるところこれは
戦後苦しい生活だった時への
アンチテーゼだったんじゃないか(は?)

高度経済成長期を経て豊かになった1970年代
今は生活なんて困ってないぜ
こんなカッコつけられるし
2ドアの流線形のスポーツカーにだって乗れるのさ
という、苦しい時代の過去と決別したかった
そんな思いが当時の人の心の奥底にあったんじゃないか

しかしそのじゃぶじゃぶな生活は1990年のバブル崩壊を招いた

今度はそのぜいたくざんまいだった生活を否定し
人間こじんまりがいいよ、身の丈にあった生活を、と
また昔のつつましい生活に戻った格好

しかーしそれじゃこの20年間にもおよぶ平成不況は脱せないよ、と
またまた消費の増加に転じようとしている
いつしか人間は常に自分の過去を否定するようになり
景気の波は人の息吹のように振幅する


バブルのAZ-1、2014年の新型コペン、S660など
なぜか景気がよくなると出てくる軽自動車スポーツカー
生活に必要なさそうなこの車
車重860kgというその重量は立派に
「ライトウエイト・スポーツカー」してます
走りは楽しいの一言に尽きる

ライトウエイトスポーツカーというと
ロータス・ヨーロッパ、ロータス・エキシージ、ケーターハムスーパー7、
KTMのX-BOWなど、高価なスポーツカーを思い浮かべるが
実は軽スポーツカーのようにお手頃価格で
隠れたライトウエイトスポーツカーはある
それらをいくつか紹介すると

・ホンダCR-X(初代1987年~)
http://www.honda.co.jp/auto-archive/cr-x/1987/

最近の人は知らないかもしれないけど
昔ホンダにCR-XというFFスポーツカーがあって
初代の1600ccツインカム(Si)は
なんと車重が860kg!

そう、これは軽自動車の新型コペンと同じ車重です
当然当時速くて、この隠れた名車は通の走り屋に好まれた

今でも中古でCR-Xは手に入ると思うし
(初代~2代目あたりが軽量)
お手頃価格でライトウエイト・スポーツカーを
楽しめるんじゃないかな

・サニトラ(サニートラック)
この後ろが何もない車
車重が確か590kgとか
ケーターハム・スーパー7並の軽量を誇ります
本来貨物のトラックだけど
日産伝統のA型エンジンのためチューニングパーツも多く
改造すればそれはもう軽快な
ライトウエイト・スポーツカーの走りをします
これも中古で楽しめば
「お、サニトラか」と昭和世代の人に一目置かれること間違いなし

・ミニ1300(旧型)
この車、私も乗ってましたが
今となっては車両サイズも車重も軽自動車並で
車重は680kgだからね
現在新車で売ってるどの軽自動車よりも軽いです
ラバーコーンサスのクイックな動きと相まって
今でもファンの方がたくさんいます
昔モンテカルロラリーでポルシェなどを抜き優勝したのは
有名な話
チューンすると立派なライトウエイト・スポーツカーに
仕立て上がります

バイクの世界のライトウエイト・スポーツ

・ヤマハSDR(1987年)
このバイク、いわゆるモトクロッサーのDT200を
ロードスポーツにしたようなバイクで
乾燥車重が僅か105kgしかありません
原付のシグナスX125より軽いかもしれません

そこに2ストローク単気筒200ccの34PSエンジン積んでるんだから
速さは歴然
富士山五合目スカイラインのつづら折り最強か?

SDRはこの映像見ると、デザインも秀逸だね・・
http://www.youtube.com/watch?v=MsiZ-w_ecLg
トラス・フレーム、トラス・スイングアーム
今流行のKTMやトライアンフ、ビモータで採用してる構造だ
出てくるの30年早かったんじゃないの?笑

そして
・ヤマハ新型MT-09(2014年)
このバイクは先日8時間試乗しましたが
大型バイクの850ccのフルパワーに
400ccバイク並の188kgという車重は
立派にライトウエイト・スポーツしてました

ライトウエイト・スポーツのバイクって
私の乗ってる2ストCRM250Rもそうなんだけど
青信号で加速してもあまり加速してる感がないんだ
軽量だからスーッとG感がなく加速してくんだけど
ふとミラーで後ろを見ると
後ろの車達はかなり「点」になってるので
あ、加速感ないけど、かなり速く加速してるんだな、
というのに気付きます
そこがライトウエイト・スポーツのだいご味

ZX-12RやV-MAX位の重量級になると
ズゴォーーッとパワーで持ってってる感がするんだけどね笑
(加速G感がある)

このMT-09もデザインは秀逸だね
前出のSDRも、MT-09も
ヤマハのGKデザインというデザイン工房が担当したんだね↓

デザインに惚れる珠玉のヤマハ車10選
http://www.bikebros.co.jp/vb/sports/sfeat/sfeat-20090109/

MT-09 Red Dot Award / iF Design Awardダブル受賞
http://www.gk-design.co.jp/dynamics/pg251.html

どうりでカッコイイわけだ

こうやってキザに、生活感のない加速を楽しみたいね笑

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