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2014/03/21

電気自動車もハイリスク・ハイリターン

お、今度トヨタ創生期の特番ドラマやるんだね
リーダーズ
これは面白そうだ

自動車の長い歴史の中で、欠かせなくなったのは
きっと「電気」への対応だろうね
エレクトロニクス

機械メーカだった自動車にとって
電気の世界は別世界だったんじゃないかな

以前聞いたことがあるのは
建材メーカが多角経営の一環として
電子回路のエレクトロニクス事業に乗り出したところ
いつもはメートル単位で建材を切り出しているのに
いきなり電子回路の配線間がミクロンと出てきた時には
単位が違い過ぎて目を白黒させたそうだ

車の世界も、電気は「速度」が違う

車の世界はいとも簡単に渋滞するが
・・ヒマラヤでも渋滞するのには笑った(失礼)
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20130522/351479/

電子回路の世界は渋滞なんてもってのほか
そんなことしてたら回路が正常に動作しないのです

渋滞しないどころか
2本の配線の長さがちょっと違うだけで
信号の到達するタイミングがずれ、回路は正常に動作しないのです
ええっ電気って秒速30万km(だっけ?)
1秒間で地球7周半(だっけ?)するほど速くなかったっけ
カウンタックなんて目じゃない位速い笑
なのにそんな小さな回路の中で到達するタイミングずれるの?って
ずれるんです

だから高速でタイミングのシビアな回路は
等長配線の未安打じゃなくてミアンダ配線という
わざとラーメン小池さんのようなちぢれ配線を敷いて
到達タイミングを合わせたりします

ここの動画が分かりやすいかな

その位、電気の世界は速度に対して敏感なのです
だから自動車メーカはいま電機メーカより熱心な程に
エレクトロニクスを学んで、車に生かしています

電気自動車と言えば
テスラのモデルSが売り出しを開始したね
http://response.jp/article/2014/03/19/219459.html
これ、ひょっとすると、売れるかもしれない

え~、電気自動車はリーフで苦戦してるのに、なぜ?
その理由はこうだ

●楽観的観測
こういう目新しくて高価なものは
先買い層の顧客が得意とするところだ

えーと「先買い層」とは、Yahoo・・ああっ私の以前の記事が4番目に
面白おかしくふざけて書いたのに
これがマーケティング理論だと思われたらまずいよ(まずいのか笑)

気を取り直して「イノベーター層」・・あったあった、これが分かりやすい

比較的富裕な顧客層で、目新しい価値のためなら
おしみなくお金を投資する層
つまり、高級車を購入する層なので
高級セダンタイプのテスラモデルSは合致する可能性がある

リーフは残念ながらハッチバックタイプのどちらかというと
コンパクトカー
コンパクトカーを買う顧客層は、大事にお金を使う
そうやすやすと高い先行投資を行わない
そこがリーフのウイークポイントかも

●悲観的観測
とはいえ、他国はともかく日本では
「セダン」というのは冬の時代です

車の形状別に見た新車登録台数の推移
青いグラフ部分のセダンは減っています
比率も、1980年代はセダンが7割もの比率を握っていたが
今は3割程度です
そのセダン市場規模の中で、果たしてテスラ・モデルSは売れるか
という見方もあるね

東京モーターショー2013に出品していたテスラ・モデルS
おしゃれな点は◎

スタイルもスポーティで◎

フロントに広大なラゲッジスペースがあるのは大したもの


世界初的な注目度も◎

座面が短い気が・・(以前試乗したテスラ・ロードスターもそうだった)
テスラは新興自動車メーカゆえ経験不足による
質感のなさはあるのだが
先買い層にとってそこは大きな問題ではない
細かいところを箸でつつかない

タブレットマニアが喜びそうな
iPadより大きい集中制御パネル◎

そしてリヤにも広大なラゲッジスペースを確保◎
前後ラゲッジスペースでこれは強力だぞ

というふうにテスラ・モデルSは客層や市場うんぬんじゃなくて
商品力もきちんと持っている
航続距離もテスラは長いんだ

果たして、テスラはMr.イーロン・マスクの野望通り突き進むか・・
たぶんこれでもコケると電気自動車は先々けっこうまずいんじゃないかな
運命がかかっています


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