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2013/11/08

昔と条件が違う、86

金曜はある業界団体の会合だった
昔の「社団法人」から「一般社団法人」に変わったのを機に
業界活性化策をもう一度一から見つめ直している

けっこう同業者が集まって話し合うのも難しいんだよね
ひとくちに活性化と言っても
あまり一企業の利益に肩入れすることもできないし
価格下落防止なんてやるとドッキンホー違反になるし
こそこそ話し合ってるとダンゴーの疑いもかけられる

旬な話題で消費税増税の話も出てきた
あれ払う方はまだいいけど(失礼)
商売してる、もらう方が大変だったりするんだよね

保守料とか期間計上してるものが増税日にまたがってたりすると
途中からお客さんから追加で差額もらわなきゃならなかったり
受注システムもそれに対応して作り直したり
ものすごく工数がかかる

それが8%の時と10%の時の2回来るってんだから
あまり経理処理する方の事情を考えていない

消費税・・
あまりバカにできないことがあって
わずか5%と言っても
例えば手取り生活費30万円使うのに全額5%かかったら
1万5千円の消費税となる
毎月知らずのうちに1万5千円取られてるのだ

というのは我々昭和世代(1966年生まれ)が
若い頃、車の免許取って、車など買う時は
消費税などなかった
(1989年の平成になって3%が施行)
その時に比べたら、毎月1万5千円無条件で取られてる

この時代の頃は、車に消費税はかからなかった
さらに言うと
この頃はスマホも、家のPCのプロバイダもなかった
このスマホとプロバイダの使用料も、無条件で取られてる系
毎月6千円と7千円くらい取られてるかな
消費税の1万5千円と合わせると
実に月2万8千円が無条件で取られてる
そう考えると
昭和の時代のように景気よく車買ってられないよね

日本の経済の成長期も終わり、縮小する中
企業はどのように生き残っていくかというと
やっぱり広範囲に仕事を取っていくことが必要になる

例えば電子回路基板で言うと
今まで基板の配線設計業務だけを請け負っていた設計専門会社は
もっと上流の回路設計から、川下の製造設計、ドリル設計、
めっき技術、部品の実装設計、量産チェック、検品まで
モノが出来上がるまでの全ての工程を引き受けますよ
と守備範囲を大きくする

これっておととい紹介したオートバックスと同じだよね
車にまつわる何でも商売しますよ、ってやつ

実はカメラ、レンズの世界でもそれがあって
シグマはキヤノン、ニコンに合う交換レンズを作って
レンズによる商売のみを行っていたが
今やシグマ自体がカメラ本体を出した
しかもそれはハイエンド機で
キヤノン、ニコンと真っ向から勝負するやつ

世の中、遠慮してはいられません
食うか食われるか、会社が生き残るかの瀬戸際

車バイク趣味の世界も
毎月の無条件支出が増える中
どうやって車バイクの方にお金を回してもらうか
活性策を考えていかないとだめそうですね

同じ「86」でも、昔と条件が違うのだ!

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