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2013/10/01

メーカの史実に残らない、並行輸入車の存在

今朝の朝日新聞に
カワウが増えすぎたので淘汰する記事が載ってた
ふーん、やっぱり増えすぎると減らされるのかあ
これが減り過ぎると保護されるんだよな

ここでふと思った
これって「スポーツカー」にも当てはまらないか!?って

スポーツカーやスポーツバイクは危ない乗り物
数が増えると淘汰される

1983年にオートバイ・ブームで販売がピークとなるや
即座に高校では「3+1ない運動」発令
(バイクを買わない、バイクに乗らない、免許を取らない、とかそんな感じの)

車の2ドアスポーツカーもバブル期全盛の頃は
よく後ろ指さされたっけ

減るとこのNSR250Rのように
フルレストアされて保護される
国にNoを突き付けられ、絶滅危惧種とされた2ストロークバイク

話をちょっと変えて
正規のバイク史に残らない史実

「カタナ狩り」
GSX750S刀
Mr.ハンス・ムートの手による流麗なデザインは
セパレート・ハンドルによる前傾姿勢をもって完成形とされたが
何をあろうことか1982年当時の日本ではそんなハンドルは許されず
別名「耕運機ハンドル」というおっちゃん乗りのアップハンが装着された

当然ファンは我慢できずセパハンに換えたところを
おまわりさんが集中的に検挙したことから
昔の「刀狩り」をもじって「カタナ狩り」と呼ばれた

とにかく当時セパハンは厳しくて
私も捕まった爆
その後RG250ガンマがノーマルでセパハンで登場するや
セパハンで捕まるというのは有名無実になった
こういった史実は、二輪メーカの正規の歴史には残らない
裏歴史だ

話をまた変えて
「並行輸入車」の存在
今回はバイクの世界の話
いわゆる台湾並行輸入のシグナスXとかのこと
日本の正規のヤマハを通さずに、台湾山葉から
ショップ達が独自に買い入れ、輸入、日本で売るものを指す

「そもそもなぜ並行輸入が存在するか?」

・シグナスXの国内仕様は規制されている
最近はどこまで違うか分からないけど
昔のシグナスX国内仕様は
 ・ウエイトローラーを重くし、回転を抑え、加速を遅くしていた
 ・ピストンの圧縮比を落とし、パワーを抑えていた
 ・CDIの仕様を変更し、回転リミッターを付けていた

このようにおとなしいマイルドな仕様にしていたが
当然それには満足しない輩がいるわけで(私みたいの笑)
並行輸入してでもフルパワー車を選ぶ
・若干安い
台湾ドルとの為替の関係で
国内のシグナスXより若干安い

「並行輸入車の問題点」

・販売店に不公平が出る
あっちの店だけ安い並行輸入車を売っていたのでは
売上に偏りが出る

昔週刊少年ジャンプの発売日が月曜の時
地元のある1件だけ2日前の土曜にジャンプを売ってる店があった
当然その店に販売は集中するわけで
出版元も看過できない

・メーカ正規のクレームが効かない
何か不具合が出てリコールとなった時
並行輸入車はそもそも仕様も違えば販売ルートも違い
メーカもとうていリコール対象にすることができない

買う方もそれを覚悟で買っているが
時にはT-MAX500のインジェクションのリコールで
ユニット丸ごと交換の時は、逆車(並行輸入車)乗りは
さすがに出費に納得がいかず日本のヤマハに
製品の品質について苦情を申し出たということもあったようだ
メーカも気の毒に思うが無償交換はできず
ここで消費者との間に行き違いが生じてしまう

・現行シグナスXは、先に並行が発売してしまった
日本のヤマハが正規に出荷を開始したのは2013年2月
私が現行型を並行輸入で買ったのは
それをさかのぼる2012年12月だ
まだおとなしいノーマルだなあ笑
台湾本国では2012年夏頃から先行販売開始してたからね

しかしこれにはさすがのヤマハも怒ったか
もしかすると台湾シグナスXの並行輸入をさせないよう
差し止めたかもしれない

一見この手の並行輸入妨害は時として独占禁止法違反に
問われることもあるが、法的な問題をクリアして動いてるのかもしれない

ということで売る側としては火種をまく元となる並行輸入車の存在
つまるところ並行輸入も増え過ぎると淘汰される
一部のマニア向けの乗り物と、認識しよう

これも正規のバイク史実に残らない裏文化
こういうブログでしか記事は残らないだろう


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