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2013/09/03

「危険」は、敵か味方か

「車バイクは"危険"な乗り物である」
これは誰もが認めるところだろう
危ない乗り物か、安全な乗り物か、どっちに転ぶと言ったら
間違いなく危ない方に転ぶだろう

昔は交通事故の死者が多くて
「交通戦争」なんて言葉もあった

「免許」なんてのも危ない車バイクだから存在する
免許がないと使えない製品なんて数が少ない
私がパッと思い付くかぎり、車バイク以外では
猟銃と、無線機位しかない
無線機は危なくないかもしれないけど
悪意を持って世の中の電波をマヒさせると
人々の生活は大混乱に陥るだろう
まあその位免許は珍しく
一般の人が持ってる免許なんてのは
せいぜい車バイク位だろう

危ないから車バイクは非難を受ける
それがもとでビジネスとしてマイナスとなることもある
昔の高校生の「3+1ない運動」はその典型的な例だ
これでだいぶバイクの売れ行きは弊害を受けただろう
16歳でバイクの免許は取れる、と国が認めてるのに、だ
まあこれで命が守られたかもしれないので
一概にいい悪いとは言えないが

「危険」の先に頂点があるのも事実
例えばNissan GTR(R35)があのポルシェを破って
ニュルブルクリンクサーキットのLAP TIMEを刻んだ時
このニュルブルクリンクの運転が危ないか危なくないかと言ったら
間違いなく危ないの部類に入る
それだけ切り詰めて速度を出し、限界走行してるわけだからね

これは危険な山登りの頂点ヒマラヤを目指す登山家にも似ている

見事それを克服すると
GTRはこの映像の通り、今や
世界最高峰のスポーツカーの中でも頂点に位置するのだ
これが日本人として嬉しいか嬉しくないかと言ったら
嬉しいに決まってるじゃん

これは日産の偉業で
日本は今までずっと280馬力規制があって
スーパースポーツカーなんて作ったことなかったんだから
それが馬力規制撤廃になって
事実上初めて作った280馬力オーバーのスポーツカーで
世界の頂点に達したんだから
言うなれば日本人がいきなり短距離のMr.ウサイン・ボルトのような
存在になったようなもんですよ

その他一般人でもそう
危険なスピードを出して上を目指す時もある
いちおう私自身の写真です笑
公道ではご法度だ

現代でも車バイクは危ないことに変わりはない
鉄の塊が猛スピードで走ってるわけだからね
そりゃ凶器にもなります

では危険は一概に車ビジネスにマイナスと言えるのだろうか?

自動車メーカも車は危険というものを分かっていて
中途半端なものを作ったら尚更危ない
車を作る方としても安全に細心の注意を払うようになってきた

「ISO26262」・・自動車分野の機能安全
http://www.jari.or.jp/research-project/research-department/its/iso26262/
http://www.biz3.co.jp/iso26262/
なんや難しいけど笑

自動車メーカはいま世界的にこの規格を普及しようとしている
言わばモノづくりの、安全のレギュレーション(法律)作りだ
この基準にのっとってないと、世界で車を売れなくなるという
かなり厳しい安全規格だ

これは安全に寄与することに加えて
個人的には新参者(新興自動車メーカ)の参入障壁にもなるなと思った

いま車は電気自動車になって
デジタルコピー製品のように誰でも作れるようになるんじゃないかと
言われている
言うなればタミヤの工作キット
(電池、マブチモーター、強力ギヤキット)が作れれば
実物大の車も作れちゃうんじゃないかという論理だ

そうなると現在の自動車業界は瓦解する
日本の昨今の液晶テレビやスマホ、半導体を見れば分かる通り
参入を許せば、そうなる
AV機器に「危険」はないので、免許も不要だし
誰で参入できるという、既得権者にとっては弱いガードだった

自動車業界は暗黙のうちに「危険」という建前のもと
ガチガチに厳しい世界にして、市場の崩壊を防いでいる、
そんな気もする

家電の世界とは違って過去自動車メーカの数がほとんど
増えていないことはよくこのブログで書きましたが
昔からそういうことにたけている業界だ

ということでつまり
「危険」な車は、それが市場を守ることになっている
ビジネスにプラスに働いている

そんな見方もできるかなあと思った
(あくまで個人観です)

一般的にはこんな話出てこないので
ここのブログだけだと思います、こんな話題が出るのは

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