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2012/08/11

正確な評価

オリンピックの採点者
体操とか、新体操とか、フィギュアスケートの
その採点者は、どの技が難しくて、どの技が高得点か
全て分かっている
それで点数を付けている
大したものだ

私もちょっと偉そうなこと言うと
前にも書いたが車の運転のうまい・へた
私は前を走っている車が左折するところを1回見ると
運転がうまいかへたか分かる(と思っている)
進入速度、脱出速度、走行ライン、ブレーキの踏み方
ステアリングのレスポンス、等々の総合判断で

ものづくりの世界
例えばプリント配線板の設計製造技能試験を行う時は
あえてCADを使わせずに、手設計で実技試験を行うそうだ
実物や定規を使って、部品配置を手で置いたり
配線したりして、ね
するとその置き方や配線のしかたで、その人の設計能力が
すぐ分かるのだそうだ

今どきCADを使わない手設計なんてないので
何でそんな試験を行うのかと言われる時もあるそうだけど
CADを使うと自動設計とか効率機能があるため
本人の技能が見えにくくなる
正確に評価できなくなるので
あえて手設計を行うのだそうだ

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燃費のいいエコカーの人気が高まってますが
果たしてエコカーを買うと財布にも優しいのだろうか?
私は個人的には、エコカーというのは
損得で考えてはいけないものだと思っている
なぜなら、それは得ではないから

例えばエコカーの一番人気はハイブリッドカーだが
通常の車との車両価格差が約30万円だとすると
(ハイブリッドの装置に約30万円かかったとすると)
その30万円をエコで回収するのは至難の業だ

普通の家庭、年間1万km程度の走行距離だと
リッター10km走る通常の車で
ガソリンが年間1000リッター、約12万円必要だが
ハイブリッドカーで倍のリッター20km走るようになったとしても
500リッター消費して年間6万円かかり
通常の車との差は年間6万円
・・これで30万円を回収しようとすると5年かかるわけだ
5年経つまでは赤字
5年経ってようやく黒になっていく

しかしハイブリッドカーは点検費用や車検費用も高い
(点検する箇所も多いので)
またハイブリッド用電池以外に、別に付いている
鉛バッテリーの価格も高い
(ガスが出ずに高出力のいいバッテリーを使ったりするため)
そういうコストも考えると、実質所有年数7~8年としても
その時点で費用が浮いてるかどうか・・怪しい
そんなレベルだ

ハイブリッドカーはきちんとROIを出さない

ものづくりの効率化だと
例えば使用する部品の効率化
エコキュートの基板に搭載されているアルミ電解コンデンサ群
こちらを低コストの部品の検索、使用を駆使して
エコキュート1台あたり計400円の部品コスト削減が
できたとしよう
わずか400円だが
年間10万台作ったとすると、4千万円の削減になり
これを5年続けたとすると、なんと2億円の削減になるのだ
400円が2億円
そうやって投資対効果をはっきり計算して
損か得か白黒はっきりさせて考えるのが当たり前だ
ここをもし「なんとなく削減できそうだから」というレベルで
経営判断していたとしたら、その経営者は失格だ

だが一般消費者のハイブリッドカーを売ってる世界では
こういった計算は限りなくグレーだ
計算なしで売ってるのに近い

しかもJC08モードとかの燃費数値はいい加減
通常の乗り方でそんなにいい数字は絶対出ないからだ

このように、エコカー、ハイブリッドカーの世界は
アバウトが多過ぎる
それを正確に計算しだすとガックリ、と落胆することに
なるかもしれないので、ハナからエコカーは損得ではなく
環境エコロジーに貢献してるんだという
広い心の持ち主的な考えでいた方が
ショックは少ないと思う
もしくは永遠に気付かない方がいいのだろうか!?

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