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2011/04/16

近くて遠い存在となった福島の実家

ずっと日本政府の震災対策、原発対策活動が続いてる
注意しないとならないのは
その間ずっと本来の政治の仕事が止まっていること
予算策定とか、外交とか、政治家の仕事いろいろあるでしょう
それらが今ほとんど機能しない状態となってる
一般企業だってもし経営層が1ヶ月も他のことやってたら
自分とこの会社がマヒするでしょう

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私の母方の実家は福島県富岡町の夜ノ森
実は車で行きやすかった
なぜなら常磐道の終点が目の前にあるので
横浜の自宅からほぼ高速道路のみでビューンと行けた

夜ノ森駅前の実家↓
昔漬物屋やってた

中はこんな感じ↓
昔は裏の工場に高さ2m以上の漬物樽がいっぱいあって
大量に作って売ってた
(今は輸入製品に押され廃業)

こんな歴史を感じる逸品まで↓


歴史のある古い町ですよ↓

その土地がいま人間のエゴによって終わりを告げようとしている
福島第1原発より目と鼻の先の町

海岸に出た写真↓
すぐ後ろが福島第2原発、前方少し行くと福島第1原発
この海岸も沈んだのだと思います
以上、2006年4月に実家行った時の写真

最悪の場合もうここに住めなくなるかもしれない
(この町に住んでた親戚達はいま皆それぞれの
 母方の実家などに避難中)

もしそうなった場合本当に全額賠償はできるのだろうか
実家もここにかなり広い土地と貸家を結構持ってたと聞く

単純計算で第1原発の半径10km以内の町が
永久的に住めなくなったとして、その土地の面積
10km×10km×3.14×陸地分半分=約150平方km

もしくは、隣接する富岡町、大熊町、双葉町は
ほぼ町ごと機能を失い住めなくなったとして
3町の敷地面積の合計はウィキで調べると約200平方km
その土地がいくら位するのか

ざっくり1平方mあたり2万円位か
100平方mでも計200万円位かな、ジムニー改みたいな価格だ
都会より1桁安い

それでも
1平方kmは1,000m × 1,000m = 1,000,000平方m

1,000,000平方m × 2万円 = 200億円
1平方kmあたり200億円だ
それが200平方kmあると・・全部で4兆円

兆円という単位だよ・・土地だけで
それ以外に上物の建物部分の賠償費用とか
産業とか、農作物とか・・もっともっと増える

事実上、もう国しか賠償できない額だけど
国だってもともと借金だらけでお金ないし
払ったとしても国民感情がそれを許すだろうか?
東京電力がそのまま残ったら許すのだろうか
(本来東京電力だけの責任じゃないんだけど・・
 電気使ってたみんなの連帯責任)

現実問題全額用意するのはかなり難しいと思う
そもそもそこまで国が民事介入すべきなのかとか
すっぱり民事的に考えるとすれば
東京電力の経営破綻、民事再生等で、払えず終わりだ

そこを民間のオペレーションで考えると
破綻後、賠償額は免除され
どこかファンドがタダ同然でその企業を買収し
過去の企業とは別の企業として遺恨を残さず再スタートする
なるんじゃないだろうか
福島の方にとっては本当に酷なんだけど・・

ともかく先がどうなるか今見えないんだけど
お金の問題じゃない、例えば現地のお墓も行けなくなっちゃったね
お骨どうするのだろうとか、あると思う
個人的に、私が小さい頃亡くなった母の骨が
諸事情でずっと夜ノ森の墓に入ってたのだが
2006年に母のお骨だけ私が横浜に持ち帰って来た
その他のみんなのお骨は入ったままです

今となっては、地震のリスクや原発のリスク管理
一番よく知ってたのは・・リスクのプロの保険会社だったかもね

地震保険は割高に設定して補償額も厳しく
加入率もかなり低いから(私も自宅入ってません)
今回それ程保険支払額がないのかもしれないし

原子力に関してはこのクライシスを予測してたかのように
前々から関わりを避けてた↓
すみませんリンク

さすがプロといったところか..

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