2013/11/05

今後の名車は生き残れない?

月曜祝日は夕方から銀河アリーナスケート
 今日はフィギュアの練習と
 ショートトラック練習の二足のわらじです
スケートはやっぱり道具がキモになります
これがないと話にならない

あとはスケートリンクキンキンに冷やしてくれてるからね
せっかくだからたくさん滑らないと
ビールは泡の立ち方にこだわると思うけど笑
スケーターは氷の質にこだわります
突き詰めていくと、そうなる

昼間はカメラのレンズの本読んでお勉強した
あーこれはすごく勉強になった

相変わらずカメラのこだわりの世界は
「背景ボケ」が話題の中心になります
(写真の背景をわざとボカす)

一般の普通の人から見たら
何でわざとボヤかすんだろう、全部きれいに撮ればいいじゃんと
不思議に思うかもしれないけど
こだわりの世界は、やっぱりそうなるということです

車の世界も、ドライビング・プレジャー:乗ってて楽しい、を
こだわりの世界で突き詰めていくと
絶妙な重量バランスのハンドリングを持った車:ミッドシップとなります

現存、ミッドシップの車なんてほんと数少ないと思うけど
(注:ホンダ・アクティ除く笑)
ほんとに数少ないこだわりの人が選ぶと、そうなる

今月号のCARトップでは
あの絶対お世辞を言わないガンさんをして
ミッドシップのポルシェ・ケイマンSが過去最高評価を叩き出した

CARトップには1960年代に作られた車
(フェラーリ)ディノ246GTの話も載ってたが
確かにこのミッドシップのリヤビューは今見ても美しい
40年前の車だよ!
こういうこだわりの名車を今後も産み出して、残していきたい

並行して昨日NHKスペシャルで
至高のバイオリン・ストラディヴァリウスの謎
というのをやっていた
こっちの名機はもっとすごい、300年経った今でさえも
ストラドを超える音色のバイオリンがないと言う

どうやったらストラドと同じ音のバイオリンが作れるのか?
形だ、材質だ、ニスだとか、いろんな憶測が飛び、謎が謎を呼び
研究者は様々な「ストラド・コピー」を作ったが
本物には及ばなかった

昨今はストラドを医療用のCTスキャンを用いて
完璧に3D構造データとして解析し
(汚ねえ~笑)
判明したことがあった
ストラドの表板も、裏板も
バイオリンのキーとなる位置で
完璧に前後重量配分が整っていたのだ
まさにこれは車で言う「ミッドシップ」

バイオリンのこだわりの世界は、ここまで突き詰める
前テレビでやってたけど、素人はストラドの音の良さ
聴いても分からないんだよね笑

謎がその物を「神格化」する時がある
車で言うと、それはミッドシップの
ランボルギーニ・イオタ」だ
このレーシング・ミウラとも言うべき驚愕の1台は
本物は1台しか作られなかった
すぐ悲運の道をたどった(クラッシュ、廃車)
隠密裏に開発されたため、書類も残っていない
永遠に「謎の名車」として語り継がれることだろう

昨今、昔の名車に敬意を表して
その車体を完全にコピーし、復刻することが多い

トヨタ・パブリカ・スポーツ

ホンダ・S360

現代の最強スペックで復元された、S20エンジンのハコスカGTR
(ちょっと復刻とは違うかな)
こんな手間暇かけて復元することを
「ビジネスとして必要なことなのか?」と問われると
答えに窮する
車を完全に「単なる消耗的な工業製品」と割り切るか?
それとも「芸術品」として見るか?
によって、答えが変わるからだ
果たしてストラドのように復刻する意味が車にあるのか?
個人的にはもちろん後者でありたい

復刻すること、名車を残すことについて、今後心配なのは
「今後の車は復刻できるのか?」という点です

例えば車のヘッドライト
昔は全部「丸目」で、規格品だった
(ディノのもそうかな?)
シールドビームって言ったかな
今みたいにH4バルブとかバルブ単体になってるんじゃなくて
反射板とガラスと熱線のヘッドライト一式が一体化していて
熱線が切れれば、その辺で規格品の丸目ビームを買ってくれば
どの車種にも付いた
私が車の免許取って最初に乗った10年落ちの丸目アクティも
次に乗った10年落ちのミニも、このシールドビームだった
(若い頃からボロ好きでした笑)

これは今で言うモジュラーデザイン(部品共用)
もし車を復刻する場合もすぐ調達できるが
最近の車は良くも悪くも車種ごとに全部ヘッドライトの形状が違う
ヘッドライトは曇ったり割れたり消耗品なのに
これは半世紀を過ぎて復刻する場合など
もし部品がなかったらかなり難儀するでしょう
ヘッドライトは車の顔、目、です
変なものは付けられない

あとは「電子化」
AV機器や電化製品の話になるけど
これらの機器は何十、何百という電子部品を搭載していて
それがキモになるんだけど
これらは基本的にほとんどが
「外から買ってくる」ことになります
いわゆる世界の電子部品メーカから、ね
多種多様なメーカの電子部品が混在する

すると自動車メーカと部品メーカのピラミッド構造と違って
上下関係はコントロールできてないから
電子部品は勝手にEOL(製造販売中止)になるわけです
電子部品の世界は日進月歩で進化が激しいので
すぐEOLとなるのですが、機器1つで何百も部品があると
これを追っかけることができない
いつの間にかEOLになってていざ入手が困難になった、とかね
電子機器は部品1つなくても、完成しないのです

以上はちょっと余談になったけど
最近は車も電子化が激しい
電子部品もたくさん使ってる
その電子部品は進化が速く製造中止も激しい
半世紀後、もし車を復刻する時
もしくは当時モノの電子部品が寿命を迎えていた時
その電子部品を簡単に復刻することができますか?
という問題です
多分にして難しいと思う、電子部品の復刻は

これが今行っている40~50年前の名車の復刻と
今後出てくる名車の50年後の復刻の違いです
ストラドをコピーするより難しくなるかもしれません

・・意外と別の形でソフトウェアで制御してやすやすと動作クリアしたり
3Dプリンタでヘッドライトだろうが何だろうが
すぐ作れる時代になってたりしてね笑

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