2012/06/23

見えも聴こえもしない、ノイズ

また午前様帰りで
お持ち帰りまでしちゃったよ・・仕事

だから自動車も放射電磁ノイズ(EMI)の測定をやるんだよね
電気を流すと磁力が発生してそれがやみくもに
外飛んでっちゃうと妨害電波になって
テレビとか映んなくなったり
他の電子機器が誤動作したりするので
国ごとに基準が決まっていて、販売する前に認証を取る
例えば電子機器に付いてるCEマークはその類だ
車はどうもEマークというのがあるらしい

その電磁波を測定するのが電波暗室って言うんだけど
車のだとこんな感じなのかな↓
何もこれふざけて拷問部屋みたくしてる訳じゃなくて
このトゲトゲは電波吸収材で、測定波の乱反射を防ぐ
また部屋自体は頑丈な金庫室みたくなっていて
中からも外からも電波を通さないような造りになっている
私の勤め先にも実はあるんだけど
ほんとに鉄の要塞みたいな扉を開けて入っていきます

一部屋造ると軽く数千万円するんだけど
普通は測定専門の会社があって、そこが持っている
電波暗室を借りたりします

技術者の方によると、この中に入って扉が開かなくなって
しまうと、蹴ってもびくともしないし笑
携帯電話で助けを呼ぼうにも
携帯電話の電波も吸収しちゃうので笑
電話も通じず、非常に危険なんだそうだ
(いい測定サイトだとちゃんと非常装置が付いてるそう)

それで測定試験して、基準値を超えていたら
設計変更してノイズの発生を抑えたり
筐体をシールド化してノイズの発散を抑え込んだりして
合格させる

このようにけっこう車とか電子機器開発するのも
工数かかってるんだね

これが例えば得体の知れないどこが開発製造したものか
分からないものだったりすると、
ここの映像機器のようにノイズ対策設計などしてなくて
車のFMラジオが聴こえなくなったり、地デジ映らなくなったり
カーナビのGPSが狂ったり、ETCが動かなくなったりして
ちょっと危険だったりする

しかしこうやって見ると、クルマってほんともう電子機器だね

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