2012/01/11

どちらもきれいな打ち上げ花火と線香花火

火曜は、あるものづくり団体の新年賀詞交歓会に出席してきた
日本のものづくりにたずさわる方、千名近く来てたかな
皆さん不景気に負けない決意が表れてました
不景気と言えど、ものづくりはモノが売れないと商売にならない
日本を支えているものづくり
アラブのように石油資源が豊富で左うちわで過ごせるのならいいけど
小さな日本は資源がない
モノを作って売る、ものづくりが資源だ

アスリートもものづくりもそうだけど
プロは道具にこだわる
フィギュアスケートだって、プロが4回転飛ぼうと思ったら
決してスケートリンクの貸靴で跳べるわけではない(失礼)
一級品の靴とブレードが必要だ
ものづくりもプロは道具をおしまない
いい道具を使って世界に通用するいいものを作る
高級ブランドの高価なバッグだって、元をたどれば
道具と職人の腕によって丹精に作られた逸品だ
そういう心を、車も忘れないようにしたいし
買う方も価値を認めたい
もちろんいい道具を作って用意する方も、怠っちゃだめだ

ただそれが全てではなく
世の中質素に美徳に生きる方もいる
私の祖母がそうだった
人生92年間、一度たりともぜいたくすることはなかった
服はかけはぎ、外食は一切せず、全て蓄えた
多分人生経験がそうしたのだろう
明治41年に生まれて、尋常小学校を出てすぐ
丁稚奉公に出て(こんな言葉今の子は知らないだろう)
夢と希望の満州開拓で得た財産を終戦後全て捨てて
着の身着のまま、命からがら逃げてきて
(その時祖父は死去)
無一文になった経験をすれば、ぜいたくなどできないのだろう

そういうのは過去の話でもなくて
最近も家を海に流されて、残ったのはこの家の鍵だけ
その鍵を今でも大事に持ち歩いている、なんてテレビで見ると
今でも現実ありえる話なのだな・・と神妙に思った

今朝の朝日新聞にサッカー日本代表の岡田監督と
アウディ・ジャパンの大喜多社長の対談が載ってたが
スポーツは似ていて、どちらも夢と希望を与えてくれる、となってた
確かに、戦後も今も、そういう存在でありたいね

私が小さい頃は、子供達の夢は「宇宙飛行士になる!」だったが
今の子にしてみれば「いやいやスペースシャトルも廃止になったし、
宇宙開発も収束、無理ですよ」
同じく私らの頃は「パイロットになる!」が決まり文句だったが
今や「いやいや世界の航空会社は潰れてるし、無理でしょう」
こんな調子で、かわいそうに夢や希望を描くものがあまりないのだ
宇宙も飛行機もまた復活を望みたい

エコカーで未来を描くのも結構
エコカーはエコカーなりに技術力で世界に勝負してるのだものな
最も長く持つ線香花火を作る!のに似てる趣きもあるが笑

もう一つ、対談にも載ってた
「車はエモーショナルで、わくわくする存在」
打ち上げ花火のようなそれも忘れずに持っていたい

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