2011/06/10

白煙に消されたTurboという存在

バイクで馬力出す装置
昨日までのブログで
V-Boostシステム、ラムエア過給システムと来たけど
馬力出すなら素朴にターボにすればいいじゃん
なんでターボ付けないの?とお思いの方もいらっしゃるだろう

実は若い人は知らないかもしれないが
私が若い頃メーカ純正マシンであったのだ
ターボバイクが(1980年代初頭)
さらにそれは4メーカとも一代で終わった
まさに短命で幻のバイク
ちょっとAZ-1に通ずるところがあるかもしれない

カワサキの750ターボだけは
結構台数出たかな
これ、シブいなあ↓

なぜ皆短命に終わったか?
けっこういろんなとこで議論されてるね
ここの知恵袋でも話が出てる↓

私も詳しくは知らない
それは別世界のバイクだったから
当時まだ中坊でバイクの免許すら持っておらず
ましてや合格率数%の限定解除免許や
逆輸入バイクなんてのは夢のまた夢で
とてもとても自分の身近にあるバイクではなかった

今でこそ大型バイク免許簡単に取って
逆輸入車買って乗るのは大したことじゃないけど
当時ドルの為替レートが1ドル=300円近くした時は
逆輸入バイクも150~200万円位したりして
義務教育終わってバイトやっとできて時給700円とかじゃ
はるか高嶺の花
せいぜいRZ350の中古を知り合いから安く譲ってもらったり
その位しかできなかった
まあ今の時代、円高になって喜ぶのはバイク乗り位だよ笑
(逆輸入車がうんと安くなる)

で、なぜターボ車は無くなったか、よく議論で出てくるのは
当時のターボはターボラグが大きかったから
バランス取って乗るバイクには合わない
部品点数が多く車重が重くなり、バイクには合わない
製造コストも合わない
統一税額の二輪では小排気量税額の恩恵もない
故障が多い、当時の技術が追い付かなかった
(燃調、電子制御インジェクションなど)、etc.
ふむふむ、どれも正解だと思う

個人的には今まで議論に出てないことで
もしかすると最大の理由なんじゃないかと思うのは
実はバイクの2ストの存在があるかもしれない

ターボ、すなわち強大なトルクを得て速くする装置だが
それと同等のトルクが、実はNAの2ストで実現できてしまう
ターボは通常NA車の2倍位のトルク値を狙えるが
2ストも2倍位は優に狙える
例)4スト XT250Xのトルク: 1.9kg-m
  2スト CRM250Rのトルク:3.7kg-m

毎回転爆発している威力だ

だから1980年代、RZ系のラインナップをはじめ
2スト全盛期だった当時は
ターボ車の最大のライバルは2ストであり
そこで軽量、シンプルな構造の2ストには到底たちうちできず
ターボ車のメリットはかき消されてしまった
という仮説は成り立たないだろうか

当時の2スト最強、RZV500の咆哮↓

その後爆発的にターボ車が普及した四輪の世界では
有り得なかったライバルが、二輪の世界では存在した
それは紫煙の2スト・・そんな感じだろうか

今となってはいずれも幻だけど笑

2 件のコメント:

  1. お久しぶりの投稿です。

    当時のターボバイクに乗った事のある人のコメントだと、それ程ブースト圧も無かった為、ターボ特有のパワフル感が得られず、そうこうしている内に海外の大排気量車を逆輸入した方が良いという風潮になったとか。
    2stはパワフル感があるけれど、実際はそれ程でも無いんだよねぇ(笑)
    速い気がするのは、パワフル感だけじゃなく、忙しいからですよね?

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  2. これはご無沙汰です。
    ターボ車に乗った方がいらっしゃったとは。
    当時の台数からしてとても貴重な体験ですね。
    なるほど・・メーカも食い付くのも早かったけど
    あきらめるのも早かった笑。
    2ストは確かに上は頭打ち早いし
    (レーシングカート除く)
    セカセカしてるかな。
    高速道路みたいな長丁場も強くはなかったり。
    瞬間芸のレッドカーペットタイプかも?

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